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終盤の猛攻で久々の快勝 SB工藤監督 「みんなをほぐしてくれる1勝」

Full-Count 8月24日(水)22時45分配信

1軍昇格の江川が先制1号、第1打席の凡打を見て「今日は1本出てくれるんじゃないか」

 24日、ソフトバンクは楽天に5-0の快勝。0-0で迎えた7回裏、この日1軍に上がったばかりの江川智晃が先制の1号ソロを放つと、中村晃のタイムリーも出て2得点。8回には松田宣浩の3ランで突き放した。先発の中田賢一は、初回から毎回四球を出しながらも粘りのピッチングで7回無失点。森福允彦、森唯斗とつないで楽天打線をシャットアウトした。

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 試合後の工藤公康監督は「よく打ってくれた」と江川の先制弾を称賛しながら、久々の快勝にやや早口に言葉を続けた。それは、江川が第1打席、高々と上がったレフトフライについてだ。

「あのレフトフライが相手へのプレッシャーになり、次の打席の四球につながって、ホームランにつながった。1打席目を見て、今日は1本出してくれるんじゃないかと思っていた。1つの凡打でも相手にプレッシャーをかけられるということ」

 さらに指揮官が称えたのが、江川の本塁打の直前に10球粘った吉村裕基の打席(結果は一塁ゴロ)だ。

「凡打にはなったけど、吉村くんの粘りが江川くんのホームランにつながったと思う。みんなで1人のピッチャーを攻略していくんだという思いが出た場面。何とか塁に出ようとする気持ちが相手ピッチャーに伝わったと思う。あのつながりを取り戻すことができたら、(打線が)今までどおりに戻るんじゃないかと思うし、明日以降、そこに期待したいね」

粘りを見せた先発・中田には「思いがボールに伝わった」

 先発の中田は、お立ち台で6個の四球について反省の言葉を語ったが、「四球は1イニングに1つだし、低めに集めて併殺も取れたからね」と工藤監督。そのうえで「しっかりやらなきゃという思いがボールに伝わっていた。自分がやるべきことをやってくれたのは非常に大きい」と、ベテランの粘りの投球に合格点を与えた。

 工藤監督は、この日の勝利について「みんなが硬くなったところをほぐしてくれる1勝になってくれればと思う」と語った。マイナス0.5ゲーム差で首位をキープ。日本ハムとの“鼻の差レース”は今後も続いていくだろうが、8月4日以来16試合ぶりの2ケタ安打、そして2本の本塁打が出たことで、ソフトバンクにとっては『何かが変わる1勝』となるかもしれない。

藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura

最終更新:8月24日(水)22時50分

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