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募金で100万円集め寄付 施設の子に

カナロコ by 神奈川新聞 8月24日(水)6時4分配信

 児童養護施設に入所する子どもたちを支援しようと、座間市立相模中学校3年の有志13人が募金活動で100万円余りを集めた。まとめ役を務めたのは、ひとり親家庭で育った乳井(にゅうい)丈弥(じょうや)さん(15)。自らの生い立ちを入所者の境遇と重ね合わせ、「人ごとではない」と思い立った。3日に県社会福祉協議会に寄付し、23日に感謝状が贈られた。

■座間の中学生、施設の子に

 乳井さんは幼少時に両親が離婚。埼玉県川口市から母親と弟2人と一緒に住まいを転々とし、最終的に祖母が暮らす座間市内に落ち着いた。「家族がいる幸せ」を実感するとともに、知らぬ間に負った「心の傷」にも気付いた。

 里親を探す施設の子どもたちの葛藤を描いたテレビドラマを眺めるうち、同じ境遇の子どもたちを支えようと決意。昨夏に最寄りの施設だった成光学園(座間市緑ケ丘4丁目)に相談し、募金による寄付を提案された。

 乳井さんに共感した同級生12人が協力し、2015年12月に駅頭で募金活動を始めた。そろいの黄色のTシャツ姿で休日を返上して朝から晩まで声をからし、自作したパネルで「未来へはばたく子どもたちのために」と呼び掛けた。半年で108万5225円が集まった。

 乳井さんは「施設の子どもは同じ学校に通う友達だったかもしれない。放っておけなかった」と振り返る。県社協によると、中学生からの100万円を超える同様の寄付は前例がない。

 寄付金は県の福祉子ども基金に繰り入れられ、施設入所者の入園・入学時の奨励金や、自立時の支援金に充てられる。

最終更新:8月24日(水)6時4分

カナロコ by 神奈川新聞