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受験生あ然「知らぬと損」 TOEFL過去問からも毎年出題か 沖縄教員採用試験

沖縄タイムス 8/24(水) 16:15配信

 昨年と今年の中学・高校の英語の教員採用試験で、リスニングの問題が、旺文社の問題集から“丸写し”状態で多数出題されていた。以前から出題傾向を知っていた予備校関係者がいる一方、受験生の中には「こんなことがあるのか」との驚きや、試験の「公平性」を指摘して沖縄県教育委員会を批判する声も上がった。

 沖縄本島中部にある教員採用試験対策予備校の英語講師は「旺文社の問題集からの出題がここ数年少なくないので、受験生には教材とするよう話していた」と打ち明ける。

 「リスニングの作問は手間がかかるので抜粋は仕方ないと思うし、他県の採用試験でも同じ傾向。でも、沖縄は抜粋が多いと感じる。英文読解などの出題を見ても、TOEFLの過去問題が毎年出ているようだ」と話した。

 採用試験の受験が今年で3回目で、予備校に通う女性は「旺文社の本から問題がよく出ることは、受験生なら知っているはず。対策本をこなすのは『マスト』と考えている」と説明。それを承知の上で対策を取っているが「最初のころはそれを知らず、『こんなことがあるの?』とショックだった」と語った。

 「これはまずい」。昨年まで英語の非常勤教師をしながら、採用試験を受け続けてきた本島中部の男性(37)は「旺文社からの出題が多いことは知らなかった。知っていたら有利になる」と不公平性を指摘。「学校で生徒のテストを作成する際、過去の問題やいろいろな参考書も利用するが、問題を丸写しすることはない」とあきれた。

 英語教師を目指し、県内中学校で非常勤として勤める男性は「1冊の参考書を徹底して覚えれば誰でも解けることになる。国と県は小学校での外国語導入や中学英語指導の強化を掲げるが、こんな試験で英語の実力が分かるのか疑問だ」と県教委を批判した。

最終更新:8/24(水) 17:45

沖縄タイムス