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後輩たちの快挙を力に…作新学院OBの活躍に期待

ベースボールキング 8月24日(水)12時0分配信

54年ぶり2度目の全国制覇

 14日間に渡る激闘が終わった。8月7日(日)に開幕した「第98回 全国高校野球選手権大会」。今年は雨による中止や順延などもなく、21日(日)に決勝戦が行われ、栃木代表の作新学院が頂点を極めた。

 作新学院は1962年に春夏連覇を達成して以来、実に54年ぶり2度目の優勝。栃木県勢という括りで見ても同じで、54年ぶりの日本一である。

 かつては怪物・江川卓を擁し、近年も6年連続で夏の甲子園に出場を果たすなど、“強豪”や“名門”という印象が強いだけに少々意外かもしれない。

 さらに意外なのが、出身プロ野球選手の少なさ。毎年のように甲子園まで出場しながら、作新OBの現役プロ野球選手というのは現在3人しかいないのだ。

小針監督と1・2番コンビを組んでいた男

 現役OBの中で最も有名な選手といえば、ロッテの岡田幸文だろう。

 球界が誇る外野の守備職人は、作新学院を卒業して日本大に入学。しかし、肘を故障して数カ月で退部となってしまう。それでも地元へ戻り、全足利クラブで主将を務めるなど活躍を見せると、2008年の育成ドラフト6位でロッテから指名された。


 持ち前の俊足と、その武器を存分に生かした広い守備範囲で一気にブレイクした岡田であるが、現在母校の野球部で監督を務めている小針崇宏監督は1つ上の先輩。実は共にプレーした経験も持っているのだ。

 2年生で1番を任された岡田に対し、小針監督は主将で2番。岡田は「小針さんがいたから思い切りできた」と当時を振り返っている。
 
 “先輩が率いる後輩たち”の活躍に触発されるように、岡田も好調ぶりを発揮。8月はここまで月間21安打を放って打率.318と、課題であるバットの方でもチームに貢献。苦しい夏場の戦いを攻守に支えている。

反骨心溢れるヤクルトの2年目右腕

 ヤクルトの2年目・寺田哲也も作新学院のOBだ。

 作新学院から作新学院大へと進んだ後、ルートインBCリーグの新潟へ入団。最多勝や最優秀防御率などのタイトルを獲得し、四国アイランドリーグplusの香川へ移籍すると、そこでの活躍が認められてプロの扉が開いた。

 プロでは即戦力としての期待を受けながら、一軍での登板は2年間で3試合のみ。0勝1敗で防御率10.80と苦しい戦いが続いている。

 独立リーグ時代は、プロとの対戦で自らを猛アピール。特に背番号2ケタ(支配下選手)が相手となると、「絶対打たれてたまるか」という気合で向かっていったと言う。

 4月7日の抹消以降は二軍暮らしが続いているものの、台所事情の苦しいチームだけにチャンスはある。あとはそのチャンスを掴むだけだ。

 もう一度“反骨心”を武器に這い上がる...。ヤクルトの2年目右腕のこれからに注目だ。

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最終更新:8月24日(水)12時0分

ベースボールキング

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