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ドル100円前半、米指標好調や株高で小じっかり-FRB議長講演待ち

Bloomberg 8月24日(水)11時0分配信

24日の東京外国為替市場ではドル・円相場が小じっかり。好調な米住宅指標や株高を受けたドル強含みの流れが継続した。一方、週末のイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を見極めようとの雰囲気から、ドルの上値は限定的だった。

午後4時3分現在のドル・円相場は1ドル=100円28銭前後。朝方には100円52銭と2営業日ぶり高値を付ける場面が見られた。前日の欧米株に続き、日本株が堅調だったこともドル・円を支えた。

野村証券外国為替部の高松弘一エグゼクティブ・ディレクターは、ドル・円について「特段手掛かりもなく動意薄。レンジ感は強くなってるが、一方で下値を売る人もいなくなっており、ちょっと底固めに入りつつあるかもしれない」と指摘。イエレン議長の講演をめぐっては、「明確なメッセージに対する期待は低いが、目下のペイントレードが米金利上昇方向であることを考えると、あながち油断してもいけないとも思う」と話した。

前日発表された7月の米新築一戸建て住宅販売は予想に反して前月比で増加し、ほぼ9年ぶりの高水準となった。ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査によると、24日発表の7月の米中古住宅販売件数は前月比1.1%減の年率551万戸が予想されている。

フェデラルファンド(FF)金利先物市場動向に基づくブルームバーグの算出によると、9月の米利上げの確率は28%、年内の確率は54%となっている。22日時点ではそれぞれ24%、51%だった。

上田ハーロー外貨保証金事業部の小野直人氏は、市場の米利上げの織り込み度は若干だが上昇しており、新築住宅販売に続いて中古住宅販売も好調となれば、利上げ期待がさらに前進する可能性があると予想。米公定歩合議事録をみても「想定以上に利上げに対する外堀が埋まってきている可能性はありそう」だとし、26日のイエレン議長の講演内容がこれまで通り慎重なトーンに落ち着いても、「9月FOMC(米連邦公開市場委員会)に向けて油断はできない感じ」と指摘した。23日公表された7月の米公定歩合議事録によると、12の地区連銀のうち8地区の連銀理事が1%から1.25%への引き上げを支持した。公定歩合の引き上げを支持する地区連銀が過半数に達したのは、昨年12月のFF金利誘導目標引き上げ以降で初めて。ダラス連銀のカプラン総裁は日本経済新聞とのインタビューで、「米経済は前進しており、利上げの時期は近づいている」と述べた。マネースクウェア・ジャパンの営業本部法人部長の工藤隆氏は、ドル・円は両サイド売買注文に挟まれており、「イエレン議長講演まで上下とも駄目そう」と指摘。その上で、「イエレン議長はハト派なので、ダドリー・ニューヨーク連銀総裁のように9月利上げの可能性も排除しないというような発言をするかどうかに注目している。言えば取りあえずドル・円はmine(買い)だ」と述べた。

ドルは円以外の主要通貨に対してもじり高。ユーロ・ドルは1ユーロ=1.13ドル台前半から1.12ドル台後半へ弱含み、豪ドルは対ドルで1豪ドル=0.7600ドルを割り込んだ。一方、政情不安から前日に急落した南アフリカ・ランドは対ドルで一段安となり、7月29日以来の安値を付けていいる。

Hiroko Komiya

最終更新:8月24日(水)16時9分

Bloomberg