ここから本文です

ソフトバンク:劣後債発行で財務基盤強化へ、機関投資家と個人に販売

Bloomberg 8月24日(水)16時5分配信

英半導体設計会社アーム・ホールディングスを約3兆3000億円で買収すると発表したソフトバンクグループは24日、格付け機関からの資本性評価を意識したハイブリッド社債の発行を決定した。財務基盤の強化が目的。

資料によると、ハイブリッド社債(劣後特約付社債)を3回に分けて発行する。機関投資家向けの第1回と第2回の額は未定で、個人向けの第3回は3500億円。年限は25年(第1、3回)と27年(第2回)に分かれるが、5年目(第1、3回)と7年目(第2回)以降の期限前償還条項が付いている。

同社債は、利息の任意繰り延べなど資本に類似した性質や特徴があることから、調達額の半分が格付け機関から資本性の認定を受けると想定しているという。利率の仮条件は下限を2.9%(第1、3回)と3.4%(第2回)とし、それぞれ上限に0.2%ポイントの幅を持たせている。発行条件は9月9日に決定する予定。

同社史上最大規模となるアーム買収を発表したソフトバンクに対し日本格付研究所(JCR)は、財務指標の悪化が見込まれるとして格付けをネガティブ方向で見直すと7月19日に発表。しかし、今回のハイブリッド債発行計画の公表後には、モニターを解除し、現在の「A-」で据え置き、見通しを安定的にするとした。

エース経済研究所の安田秀樹アナリストは、今回の劣後債発行について「ソフトバンクはキャッシュが苦しい会社ではない。意味合いとしては資金調達の多様化だ」と指摘。アームについては、さまざまな製品がインターネットにつながるIoTの分野で急成長が期待できるため、3兆3000億円の買収価格は「割に合う投資だ」と話した。

Tesun Oh

最終更新:8月24日(水)16時5分

Bloomberg