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岸田外相:東シナ海情勢改善なら日中サミットも-王毅中国外相と会談

Bloomberg 8月24日(水)19時6分配信

岸田文雄外相は24日午後、外務省で中国の王毅外相と会談し、東シナ海の状況が改善すれば大局的な観点から9月に行われる20カ国・地域(G20)首脳会合の際の首脳会談を含め、対話を通じて日中関係の改善を進める考えを示した。会談後、記者団に語った。

東シナ海をめぐっては中国公船による尖閣諸島周辺の日本の領海や接続水域への侵入が相次いでいるほか、中国が進めるガス田開発をめぐって日中の対立が続いている。

外相会談で岸田氏は中国側に事態の完全なる沈静化、再発防止、資源開発を含めた東シナ海全体の状況の改善などを要求。岸田氏によると、王氏からは東シナ海情勢の悪化を防ぎ、不測の事態を回避することが重要で日中間の意思疎通を積み重ね、関係を改善していきたいとの発言があった。

一方、王毅氏は記者団に対し、岸田氏と東シナ海問題を話し合ったことを認めた上で、双方がうまくコントロールすべきだ、と語った。日本との関係はチャレンジもチャンスもあるとも述べ、G20首脳会議の際の日中首脳会談開催については検討中と話した。

王毅氏は日中韓外相会談のため、習近平体制発足後、初めて来日していた。

これに先立ち、岸田氏は韓国の尹炳世外相と日韓外相会談も開催。岸田氏は元慰安婦支援のため、予備費からの10億円支出を決定したことを報告。韓国の国会議員の竹島上陸については遺憾の意を示し、抗議した。

また、3氏は同日午前から昼過ぎにかけて3カ国外相会談を開催。日中韓サミットの年内開催に向けて協力することで一致したほか、防災、環境、青少年交流、日中韓FTAを含む経済などの分野の取り組みを推進していく意思をあらためて確認した。北朝鮮の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)発射を受けて、挑発行動の自制などを求めていくことで一致した。

Grace Huang, Maiko Takahashi

最終更新:8月24日(水)19時6分

Bloomberg