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【インタビュー】高畑充希、朝ドラヒロインで学んだ、お芝居を“受けて、流す”極意

cinemacafe.net 8月25日(木)8時30分配信

現在放送中のNHK連続ドラマ「とと姉ちゃん」で主人公・小橋常子役を好演している高畑充希。ドラマ初主演にして、名だたるキャストがそろった歴史ある朝ドラの座長に抜擢され、混乱するほどの重責に悩むこともあったというが、やがてプレッシャーをはねのける極意を得たそうで、その表情はなんとも清々しい。

【画像】初登場時の“とと姉ちゃん”

亡くなった“とと(父親)”に代わって2人の妹と母を守りながら、戦後一世を風靡することになる雑誌「あなたの暮し」を創刊した小橋常子の激動の人生を描いた同ドラマ。

現時点で高畑さん演じる常子はおよそ30歳だが、初登場時はなんと15歳。それも含めて、「すごく変わった感じがします。妹の鞠子(相楽樹)を嫁に出したことに達成感があって、いまも(わたしは編集部の)社長ですけど、現役から退いた感じがします」と率直な思いを口にする。加えて、常子の悩みや経験したこと全てが、役を通して自身の中に植えつけられていることを明かすと、「“おばちゃん”と呼ばれることに違和感はありません。見た目は追いつかないけど、感覚としては繋がる部分があるのかな…」と、24歳の自分が演じる“とと姉おばちゃん”に違和感が無いよう。そして、「ここから大事なシーンがいっぱいあるので、最後までエネルギーを失わずに行きたい」と力を込めると、「常子が大人になってから話が大きくなったり悩みも増えたりして徐々にヒートアップしているので、すごく楽しいです」と笑顔も見せた。

にこやかになる理由は共演者にもあり、「すごく楽しい方なので、ちゃんとついていきたい」と、「あなたの暮し」編集長で常子の“魂のパートナー”でもある花山伊佐次役の唐沢寿明に絶大な信頼を寄せる。「たぶん、朝ドラ(「純ちゃんの応援歌」1988年放送)をやっていたのでヒロインを気遣ってくださる」と想像しつつ、「わたしが息切れしかけると、アミノ酸やクエン酸をくださるんです。この前も台本3ページ分くらいの演説シーンのときに、ブドウ糖をくださったので隠し持ちながらやりました(笑)」と知られざるエピソードも披露。また、「ものすごく頼っているし、ものすごくご飯に連れて行ってもらっています」と打ち明けると、「(食事の席では)お芝居の話もしますけど、結局なんだかんだ最後はカラオケに行って一緒に熱唱しています」と唐沢さんのパワフルな一面を暴露した。

舞台や映画では主演経験があるが、ドラマ主演が初めての高畑さんは、約10か月にわたる撮影期間のゴールが見えてきたいま、“朝ドラヒロイン”という貴重な体験をふり返り、「次から次へと出てくださる凄い方々を受け止めなければいけないと思い込んでいたから、すごく混乱してしまいました」と述懐する。しかし、監督から「受け止めるのではなく、受けて流せ」、唐沢さんからは「主役はそこにいろ」とアドバイスをもらい、「なるほど」と納得し、実践してからは「より常子に近づけた気がしました」と胸を張る。さらに、「ドラマの真ん中に立つことの極意を、失敗したり、いろんな人に教えてもらったりしながら経験することで知ることができました。こんなにも時間をかけて教えてもらえることはなかなかないから、初主演が朝ドラというのはすごく恵まれていると思います」としみじみ。本ドラマに携わり、役者として何か変わったことがあるかと尋ねたとき、「変わっていないことは絶対にないと思うけど、終わってみないとまだわからなくて…」と語る高畑さんだが、自分自身の変化に大いなる期待を持っていることは手に取るようにわかる。「立ち止まらずに、ギリギリ最後まで進化したいです!」。力強い言葉と輝く目がそれを物語っていた。

最終更新:8月25日(木)8時30分

cinemacafe.net