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最大60MWの電力を作る小型タービン、バイオマス発電所で第1号が稼働

スマートジャパン 8月25日(木)9時25分配信

 新開発の小型タービン発電機を導入した場所は、秋田港に近い工業団地の中にある。地域の間伐材などを燃料に利用する木質バイオマス発電所で、2016年5月に運転を開始した。発電能力は20.5MW(メガワット)でバイオマスでは規模が大きく、年間に4万世帯分に相当する電力を供給できる。

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 この発電所では木質バイオマスを燃やしてボイラーで蒸気を発生させて、蒸気の力でタービンを回して電力を作る。タービンは13段のブレード(羽根)を重ねた構成で、1分間に最大7000回転しながら同軸の発電機を回す仕組みだ。タービン発電機としては小型にできていて、発電所の建屋内の一角に収まっている。

 明電舎が開発した「明電4極同期発電機」を採用した。同期式の発電機は中心部にある「固定子」の周りを「回転子」が高速に回転する構造になっている。固定子と回転子のあいだに発生する磁界の力で回転しながら、固定子と回転子の巻線(コイル)に電流を発生させる原理だ。

 4極同期発電機は磁界を発生させる磁極の数が4つあるタイプで、それに合わせて回転子の形状も4方向に対称になっている。従来は円筒型の回転子を採用する発電機が多かったが、明電舎は4つの磁極が突き出る「突極型」に変更した。突極型は回転に伴う機械エネルギーの損失を少なく抑えることができるほか、回転子の軸になるシャフトの加工と巻線の製作工程を並行に進めて納期を短縮できる利点がある。

 突極型の回転子を採用したことにより、円筒型と比べてタービンと発電機のあいだのエネルギーの損失を20%以上も低減できた。エネルギーの変換効率は98.3%に達して業界でトップクラスの水準である。同時に構造がシンプルになって発電機全体が小型になり、従来の製品と比べて重量を30%軽くすることができた。

 発電能力は10~60MWの範囲で調整できて、蒸気タービンのほかにガスタービンとしても使える。今後さらに改良を加えて発電能力を70MWまで拡大する予定だ。電力の周波数は東日本の50Hz(ヘルツ)と西日本の60Hzの両方に対応する。発電機の冷却方式は水冷と空冷のどちらでも可能になっている。

最終更新:8月25日(木)9時25分

スマートジャパン

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