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超濃厚!妻夫木聡×綾野剛の“同性カップル”ラブシーンはすごかった…『怒り』

dmenu映画 8月25日(木)12時0分配信

「今年は邦画の当たり年」と映画好きが盛り上がっていますが、その中でも『怒り』(9月17日より全国東宝系にて公開)は間違いなく2016年の邦画界を代表する1作として語り継がれることでしょう。渡辺謙、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛……と誰もが知っている豪華キャストによる重厚な1作です。

「この映画は傑作になる」という確信が役者たちにも共有されていたのか、演技にもひときわ熱が感じられましたが、とくに同性カップルを演じた妻夫木聡と綾野剛は、「この撮影をきっかけに交際を始めた」と言われても信じてしまいそうなほど濃厚なラブシーンを披露しています……!

“腐女子”も納得の同棲生活

ある夏の日に八王子で夫婦殺人事件が起こった。犯人は見つからないまま事件から1年が経ち、千葉と東京と沖縄に素性のしれない3人の男が現れた。彼らは周囲の人々と交流を深めていく……。愛した人は殺人犯なのか? 原作:吉田修一×監督・脚本:李相日の『悪人』タッグに音楽担当の坂本龍一が加わり、「“信じる”とは?」と観客に問いかけるヒューマンミステリー。

原作者である吉田の「登場人物には、映画『オーシャンズ11』のようなオールスターキャストを配してほしい」という要望に応えるかのように豪華キャストが集結。千葉の漁港で働く男・田代を松山ケンイチが演じ、彼と娘の交際を見守りながらも過去を疑ってしまう男・洋平に渡辺謙、その娘・愛子に宮崎あおいが起用されました。

そして東京で暮らす大手企業のサラリーマン・優馬(妻夫木聡)が出会い、同棲生活をするに至る謎の男・直人役に綾野剛。沖縄の離島に移り住んだ高校生の泉(広瀬すず)が出会ったバックパッカー・田中役に森山未來が配されています。

本作唯一のラブシーンは、同性カップルを演じる妻夫木と綾野によるもの。画面越しにも汗の熱気が伝わってきそうな絡みを見せており、「えっ、そこまでするの!?」とこちらが驚くほど濃厚。しかし同じくらい“エロい”のが、2人の何気ない日常シーン。役作りのために実際に同居したというだけあって、ささいなやり取りにも親密なムードが漂っています。2人が中心となる東京編のエピソードは、いわゆる“腐女子”の方々にぜひ見ていただきたい……!

もちろん他の役者たちの熱演も光っています。とくに本作がターニングポイントになりそうだと公言している広瀬すず! “アイドル女優”的なイメージの彼女ですが、過酷な運命に巻き込まれ怒りに震える少女を気迫をもって演じています。

あとは東京に家出した際に風俗の仕事でボロボロになった過去を持つ愛子役を演じた宮崎あおい。理知的な瞳を持った女優さんだと思うのですが、いい意味で“馬鹿そう”な、それでいて狡さや葛藤も抱えているというグラデーションのある人物を演じています。宮崎は原作でぽっちゃりと描写される愛子を演じるにあたり、約7kgの増量を行って撮影に臨んだそうです。

信じた/信じなかったことが悲劇を生んだ

この作品の特徴的なところは、「犯人以外のエピソードはただのミスリードでしかない」というトリッキーな構成。なのに千葉編、東京編、沖縄編、どれひとつ欠けてもこの作品は成立しないと強く感じさせるのです。

ほとんどの登場人物が、一生残る後悔を抱えることとなります。信じられなかった怒り、信じてしまったことへの怒り。信じられなかった罪、信じてしまった罪。「信じるとは、こういうことだ!」という明確な答えを出さないからこそ、ずっと心に問いかけてくるような作品となっています。その答えとは、作品を見た私たちが人生を通して探っていくものなのでしょうね。

文/原田イチボ@HEW

最終更新:8月25日(木)12時0分

dmenu映画

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。