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崖っぷち救った ソフトバンク中田 59日ぶり白星

西日本スポーツ 8月25日(木)11時55分配信

■今季最多125球

 強い気持ちで投げ抜いた。試合をベンチで見届けると、中田は工藤監督に両肩をほぐされた。崖っぷちのチームを救う7回2安打無失点。「日本ハムに追い越されるわけにはいかない」。首位死守-。その一心で今季最多の125球を投げ込んだ。

 「結構、空きましたね。2カ月ですか」。6月26日の楽天戦以来59日ぶりの今季4勝目。崩れかけても踏ん張った。三塁打と四球で招いた初回1死一、三塁のピンチはしのいだ。6回まで毎回四球を与えても生還を許さなかった。

 「出したあと、すぐに切り替えはできた。低めでゲッツー(併殺)を取ることもできた。あまりこの形のピッチングはしたくないけど」。7回に初めて三者凡退に抑えた。今季最多6与四球でも今季初めて無失点で先発登板を終えた。直後に味方が援護。耐え抜いた男にプレゼントが待っていた。

 5月下旬から工藤監督の指導が始まった、左脚を早く上げて早く下ろす投球動作。安定していなかったフォームのリズムとバランスを改善する目的だが、今月に入ってようやく身に付いてきた。前回の先発だった7日の日本ハム戦では3回途中4失点KOながら「ボールは悪くない」と手応えはあった。「まだ投げられる体力は残っていた」。地道な取り組みの成果がここ一番で出た。

■2軍でも前向きに

 「前向きに取り組まないと何も自分の力にはならない」。7月のこと。11日、ナゴヤ球場での2軍中日戦に先発し、翌12日の同カードでは雑用に回った。記録用に、球団のスピードガンで全球、球速を読み上げた。先発は同学年の摂津だった。「スムーズに体を使っている」。沢村賞右腕のフォームをあらためて目に焼き付け、自分のものにしようとした。

 右脚を故障したサファテは休養。「こういうチーム状況の中で、やらなきゃいけない、という思いがこもっていた」。7回まで投げてくれた右腕を工藤監督はたたえた。中田自身、守護神から「ひどくはないよ」と聞いていたがこう強調した。

 「こういうときこそ、先発中継ぎが一丸となってゲームに向かって行かなくちゃ。サファテは焦ると思うけど焦らせないような試合をしていく」。経験豊富な34歳が、先発ローテを厚くし、日本ハムとのマッチレースを優位にしていく。
=2016/08/25付 西日本スポーツ=

西日本スポーツ

最終更新:8月25日(木)13時54分

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