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盲導犬に住民票とマイナンバー バス拒否も…坂戸市、盲導犬理解訴え

埼玉新聞 8月25日(木)5時30分配信

 盲導犬への理解が多くの人に広まるよう、埼玉県坂戸市は24日、市内在住の井出茂樹さん(41)の盲導犬「ロンド」に特別住民票とマイナンバーカードを交付した。個人番号は、犬の鳴き声にちなんで「1(ワン)」が12桁並んでいる。

 ロンドはラブラドルレトリバーの雄。井出さんは28歳のときに失明の恐れがある病気を発症し、弱視となった。以前利用していた盲導犬「ウィッシュ」にも特別住民票が交付されている。

 2002年に施行された身体障害者補助犬法では、公共交通機関や不特定多数の人が利用する施設などは、盲導犬や介助犬などの同伴を拒んではいけないとしている。だが実際は受け入れを拒否されたり、タクシーやバスなどで乗車拒否に遭うこともあるという。坂戸市役所で行われた交付式に同席した日本盲導犬協会の戸井口和生さん(26)は「正しい理解をしてほしい」と訴える。

 戸井口さんによると、県内では37頭(3月末)の盲導犬が活動しているという。盲導犬を巡っては今月15日に、都内の地下鉄ホームで盲導犬を連れた視覚障害者の男性が線路に転落、電車にはねられて死亡する事故も起きた。

 特別住民票とマイナンバーカードを交付された井出さんは「盲導犬のことを知らない人も多いので、坂戸市から広めていきたい。障害があるないにかかわらず、困っている人を見掛けたら声を掛けてほしい」という。

 石川清市長は「盲導犬がどういうものか、学校で先生や子どもたちに伝えたい。盲導犬が同伴して施設を利用できるような環境もつくっていきたい」と話していた。

最終更新:8月25日(木)5時30分

埼玉新聞