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JFE商事、インドネシアの伸線加工メーカーに出資。特殊鋼線材販売を強化

鉄鋼新聞 8月25日(木)6時0分配信

 JFE商事(社長・織田直祐氏)は24日、インドネシアの伸線加工メーカーの一部株式を取得したと発表した。インドネシアでは自動車関連の日系ユーザーを中心に特殊鋼棒線加工製品の需要拡大が見込まれる。現地の線材二次加工メーカーと連携を強化することにより、JFEスチール材を中心とする特殊鋼線材販売を強化し、現地における線材製品の販売力も高める。インドネシアには現在、JFEスチールの特殊鋼線材を月約1千トン輸出しており、当面は5割増、将来は倍増を目指す。

 資本参加したのはメガ・プラタマ・フェリンド(社長・アービン・ウィジャヤ氏=以下MPF社)。8月に300万米ドル(約3億円)の出資を完了した。出資額は日本製の最新鋭抽伸ライン1基の導入費用に相当し、この磨棒鋼用設備は17年度早々に稼働開始する予定だ。
 MPF社は同国ガルーダ・マルチ・インベスタマのグループ企業の一つで、タンゲランの工業団地に本社工場がある。線材加工能力は月8千トンで、月間出荷は2~3千トン規模。伸線加工7割、抽伸加工3割の構成で二輪車、四輪車向け特殊鋼線材製品などを製造・販売している。
 J商は09年に取引を開始し、11年からMPF社、JFEスチールの3社で強固なパートナー関係を構築し、インドネシア国内のビジネスを深掘りしてきた。
 今回の出資を通じ、JFEスチールの線材の供給だけでなく、MPF社のサプライチェーン全体に参画。インドネシア国内向けがメーンだが、日系ユーザーのニーズに即して周辺国への輸出対応も行う方針。小高明技術顧問が中心となり、技術サービス、品質向上でもMPF社に協力する。

最終更新:8月25日(木)6時0分

鉄鋼新聞