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恋、仕事、子育て――これって北欧流? 自由闊達な大女優イングリッド・バーグマンの人生から私たちが学べること

dmenu映画 8/25(木) 21:50配信

先端モードを颯爽と着こなす人気モデルが歴女で仏像好き、みたいな? 既成概念の枠を軽々と飛び越える大女、いえ大女優でした。

文=松本典子/Avanti Press

イングリッド・バーグマン。はるか昔、ハリウッド黄金期に一世を風靡した名女優をご存知でしょうか? 顔写真を見れば「ああ……」とか、もしかしたら「『カサブランカ』の!」「ヒッチコックの『汚名』の?」と思い当たる方もいらっしゃるかもしれません。クラシカルな、まさに正統派という言葉がふさわしい美貌と確かな演技力で、わかりやすいところでいえばアカデミー賞では7度ノミネートされ、3度の受賞を経験しています。ご紹介するのは、保守的だった1950年代に自分らしい生き方を貫いたイングリッド・バーグマンのドキュメンタリー『イングリッド・バーグマン ~愛に生きた女優~』。

なぜ今、そんな昔のヒトのことを? と思うわけですよね。しかし、本作から見えてくるのは、「イングリッドのライフスタイルって、今を生きる我々に近い部分も多くない?」という事実。もちろん、あちらは大女優ですのでスケール等々いろいろな差異もありますが。……ええ、ありますとも。でもね! 今でこそポピュラーになった“カメラ女子”の大先輩だったり、子どもたちも大好きだけれど仕事も当然のように好き! だったり。自由闊達が服着て歩いてたような彼女の生き方から、我々は何かしら得られるのではないかな? と。

ハリウッドでの絶頂期、「ゆうべはイングリッド・バーグマンが出ていない映画を観たよ」というジョークまであったそう(自叙伝『イングリッド・バーグマン マイ・ストーリー』より)。そんな彼女がある日、大いに感銘を受けた作品が、後にふたりめの夫となるロベルト・ロッセリーニ監督の『無防備都市』です。イタリア映画全盛期の代表作ではありますが、社会問題や苦い現実をテーマにするネオリアリズモ……渋すぎる。先端モードを颯爽と着こなす人気モデルが歴女で仏像好き、みたいな(あ、違う?)? そうそう、本作を見ながら何度も肝に銘じたのは「母とか女優とか……勝手に枠にはめてはダメ。イングリッドは軽く飛び越えるから」ってことです。

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最終更新:8/25(木) 21:50

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