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新日鉄住金、ステンレス形鋼を10%値上げ

鉄鋼新聞 8月25日(木)6時0分配信

 新日鉄住金は、8月契約分から国内向けステンレス形鋼製品(アングル、チャンネルなど)を約10%値上げする方針を固めたもようだ。従来から厳しい収益状況だった上に、足元でニッケル・クロム合金原料価格が上昇し、収益性がさらに悪化。一方で公共工事や民間設備投資の復調の兆しを受けて引き合いが増加し、今後は堅調な需要水準が見込まれる状況にある。同社は「安定供給を維持し、技術・製品開発を進めるには、早急な価格是正が最大の課題と認識している」とし、今後の原料価格などの動向次第では再度の値上げも検討する構えだ。

 同社の国内向けステンレス形鋼製品の値上げは2014年12月契約以来。その後の国内需要の低迷で市況は低下し、メーカーの採算性は悪化した。足元の需要動向では水門、水処理設備などの公共工事や食品・IT・化学関連などの民間設備投資が動き、建築関連を含めて下期需要は上向く見通し。合金原料高で採算性が一段と圧迫される一方、需給改善が進む見通しの下で、販価の立て直しに本腰を入れる。
 ステンレス形鋼製品では、最大手の愛知製鋼が8月契約から10%前後の値上げを発表している。

最終更新:8月25日(木)6時0分

鉄鋼新聞