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DJ KOOが語るキャリア論・個性の引き出し方--TRFとしてのデビューから今に至るまで

SENSORS 8月25日(木)20時1分配信

最近ではバラエティ番組での活躍も著しいTRF DJ KOO。TRFとして1993年にデビュー以来20年以上、さらにDJとしてのキャリアは30年以上を数える。そのキャリアで培った、DJとしての自らやボーカリストの個性の引き出し方とは?

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夏フェス「a-nation」のPR大使や、様々な所属アーティスト同士の個性的な企画を行う「avex management学園」の“KOO長“としてなど、後進アーティストのための活動も精力的に行うDJ KOO。
TRF(当時trf)としてのデビュー当時、まだなじみのなかったDJという職業をどのように認知させていったか、ボーカル・YU-KIの声をどのように引き出すか、後輩アーティストとの接し方の変化など、これまでのキャリアを通して得た様々な経験を語ってもらった。

■DJという職業をどうお茶の間に浸透させるか

クラブイベント「TK TRACKS NIGHT」でのDJとして声がかかったことがきっかけで、小室哲哉による新たなユニット・TRF(当時trf)のDJとして活動を開始することとなったDJ KOO。ただ、デビューした1993年当時はDJという職業が今ほどお茶の間に浸透していなかった時期。DJという職業を認知してもらうためには様々な工夫があったという。


--DJという職業を、特に、尺の限られた歌番組等を通しお茶の間に認知させていくには、どのような工夫をされたのでしょうか?

KOO:それまでの歌番組といえば、バンドが演奏してボーカルが歌っていることがほとんどですよね。そんな中DJの仕事をどう伝えたらいいのか...。DJって、ワンパート60~90分で魅せる仕事じゃないですか。小室さんも「大変だと思うんだけど、1曲で魅せることを考えてみてよ」と。存在感を出す為に髪をドレッドにしたりもしましたが、「後ろの人は何をやってるんだろう?」とは散々言われましたし(笑)、それを説明するのも大変でしたね。

--キーボードを弾いたり、バックコーラスをしたりということも多かったですよね。

KOO:これも、存在感を見せるためですね。やっぱりDJの仕事を一曲だけではなかなか表現しづらいんですよね。DJがキーボードを弾いているなんて見たことなかったですが、ただ小室さんも普通に弾けばいいところをあえて派手に、キース・エマーソンのようなプログレッシブロック仕込みの弾き方をしてファンの方を楽しませていたじゃないですか。そういう姿を見て、それまでは「DJがやるもんじゃない」と思っていたんですが、魅せる為に色々パフォーマンスしてみようと。元々ギタリストに憧れて音楽の道へ進んだので、ギタリストがギターを破壊する様に憧れて、東京ドームでのライブでキーボードの破壊もしたりしました(笑)。
また、DJブースを要塞のようにすることも美学でした。1994年、(アナログレコードではなくCDでDJが出来る)「CDJ」シリーズが発売されたんです。一曲のパフォーマンスには何台も必要なくても、この最新機種も4台位ずらっと並べていました。

--そういった試行錯誤を経て、徐々にDJとしての本分を出せるようになった時期はいつ頃ですか?

KOO:2000年代、TRFが活動休止した時期があったんですが、その時期にしばらく離れていた現場でのDJをやり出しました。当時は渋谷にFuraがあったり、atomが出来始めた頃ですね。現場を離れていたので、何がヒットしているか正直分からず、恥を忍んで後輩から「最近ヒットしてるやつを20曲ぐらい教えて」と教えてもらっていました。その頃はSoundCloudのような情報収集する術も今程なかったですからね。しかも当時はTRFという看板を出さずにやりたいと思っていて、あえてDJブースを暗くしてやっていました。今考えると、それも違うんですけどね(笑)。DJの現場と、TRFとしてのパフォーマンスは最初切り離していたんですが、a-nationに毎年出たり、TRFの20周年ライブをやった頃から、現場とTRFとしてのライブの感覚が一致しはじめてきたんです。「現場のこの感覚はa-nationに持っていってもいいな」と。
今はバラエティ番組にも出演させてもらっていますが、テレビでもDJプレイにもスポットを当てて頂けるようになりました。これはDJを始めて(TRFとしての活動以前のキャリアも含めて)35年ほどDJをやってきて初めてです。もちろんバラエティ番組で1~2分でDJの魅力を伝えるのは難しいのですが、とにかく新しい機材を揃えて自分なりに派手にパフォーマンスしていこうと決めています。ラップやMCも、新宿のディスコで30年以上前からやっていたことの延長にあると思っています。

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最終更新:8月25日(木)20時1分

SENSORS