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リオのスラム街出身、ブラジル女子柔道のラファエラ・シルバが凱旋行進

ニッケイ新聞 8/25(木) 11:19配信

リオ五輪の女子柔道金メダリストのラファエラ・シウヴァ(24)が22日、リオ・デ・ジャネイロ市西部のファヴェーラ(スラム)シダーデ・デ・デウスで凱旋パレードを行った。

 金メダルをかけ、国旗を手にしたラファエラは消防車の上に立ち、2時間以上行進した。雨にも関わらず集まった何百人もの人々は、口々に彼女の名前を叫び、写真を撮ったり、「ラファエラはファヴェーラの金」などの言葉にメロディをつけて歌ったりした。
 シデーデ・デ・デウスはラファエラが生まれ育った場所で、家計を助けるためにガスボンベを運んだ道や、子供達と共に遊んだ道を消防車が進んで行くと、住民達も拍手や花火で歓迎した。

 「ここには何もないけど、金メダルがある」と言うのは、パン職人のロゼライネ・バチスタさん(39)だ。彼女はラファエラをひと目見せたいと、9歳の娘を連れて集まった。
 
 「皆がファヴェーラは犯罪の巣窟だと言うけれど、彼女が僕に新しい希望をくれた」というのは、5年前に同ファヴェーラ内の教会が始めた「キリストの闘士達」というプロジェクトに参加するガブリエリ・ペッサーニャさん(16)だ。

 ガブリエリさんは自宅でブリガデイロ(チョコレート菓子の一種)を作って売り、旅費を貯めたて、2カ月前にカリフォルニアで開かれた柔術の世界大会に参加。メダルを二つ獲得した。
 
 だが、ガブリエリさんへの報酬はメダルだけではなかった。彼と両親、妹、いとこは、ラファエラと一緒に行進する特権に与ったのだ。

 マラナタ教会のジョズエ・ブランキーニョ牧師が始めたプロジェクトでは、無料で柔術を指導する。行進直前にプロジェクトに参加する青少年と話をしたラファエラ・シルバは、ジャーナリストや外国人達に「ここに来て子供達と写真を撮る事はとても大切。私もかつて、有名人の傍に立ち、その着物に触りたいと願っていたけど、その機会がなかった。子供達の傍にいるのは大好きよ。彼らは心から私を受け入れてくれるから」と語りかけた。
 「19年間柔道をやってきて、皆に知られるようになった。今は皆が私に会いに来る」と言うラファエラは、柔道家のフラヴィオ・カントが開設した非政府団体のレアソン研究所の近くに住むため、8歳の時、シダーデ・デ・デウスを離れた。だが、同ファヴェーラの住民にとり、ラファエラは永遠にここの住民であり、子供達が慕い、従うべきモデルだ。

最終更新:8/25(木) 11:19

ニッケイ新聞

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