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農業用ダム、取水制限 貯水量、例年の半分以下 コメ栽培に影響

佐賀新聞 8/25(木) 11:44配信

佐賀・武雄市の繁昌ダム、庭木ダム

 猛暑が続き、農業用水を供給する佐賀県武雄市の繁昌ダム(朝日町)と庭木ダム(西川登町)の貯水量が例年の半分以下に減少し、取水を制限している。出穂(しゅっすい)時期を迎えたコメ栽培の一部に影響が出ている。

 市農林課などによると、23日現在の貯水率は、繁昌ダム(貯水量59万6千トン)が8月の平年値を約40ポイント下回る30・4%、庭木ダム(同55万7千トン)が35ポイント下回る41・5%で、例年の半分以下まで減っている。

 繁昌ダムの受益農家は朝日町の497戸で、21日から3日間ごとに放流と停止を繰り返す制限を始めた。庭木ダムは西川登町と東川登町の660戸が受益農家で、11日から17日まで取水を停止した。20日以降はイネの出穂時期に合わせ、ため池などの状況を見て放流している。

 庭木ダムを管理する川登土地改良区によると、ダムは7月13日まで満水だったが、同月16日に1ミリの降雨を記録して以降は雨がない。「お盆のころとこの2日ぐらいが出穂時期だったが、一部に水が行き渡らない部分も出たようだ」と話す。

 また杵島郡江北町では、上小田地区の農業用ため池(約8千平方メートル)の水位が例年の約3割に減っている。生産組合の要望を受け24日、地区内の別のため池から水を取り込む作業を始めた。消防用ポンプやホースを使い、一定量がたまるまで約10日間くみ取る見込み。

 県内31カ所の農業用水ダムや貯水池の状況を把握している県農山漁村課によると、県内の農業用ダムや貯水池の貯水率は、8月の平年値を1ポイント上回る80%で平年並みを保っている。取水制限を実施しているのは武雄市の二つのダムにとどまっている。

最終更新:8/25(木) 11:44

佐賀新聞