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不登校の原因にもなる!? 「慢性連日性頭痛」とは?

ベネッセ 教育情報サイト 8/25(木) 17:00配信

熱がなくても、心理的なストレスと関係の深い緊張型頭痛や片頭痛などの症状に悩む子どもが多いという。その中で、不登校の原因ともなる「慢性連日性頭痛」とそのケアについて、専門医の藤田光江氏に伺った。

学校生活に支障を来す頭痛として、片頭痛のほかに、慢性連日性頭痛(chronic daily headache:CDH)があります。CDHは1日4時間以上の頭痛が月15日以上、3か月を超えて続く頭痛です。もともと片頭痛を経験している子に、思春期になって何らかのストレスがかかり、頭痛が慢性化しているケースが見られます。心因性の頭痛は治りにくいのが現実です。この病気と気長につきあっていく覚悟ができると、本人も保護者も肩の力が抜け、少しずつよくなっていくことが多いのです。

CDHの治療には「頭痛ダイアリー」が役立ちます。ダイアリーには、頭痛の始まりと終わりの時間や痛みの強さ、起床・就寝時間や使った薬、その日の学校や家庭での生活、習い事やテスト、けんかやいじめなどストレスに感じたことを、小学校高学年以上なら本人に書き込んでもらいます。ダイアリーのよさは、本人や保護者が、学校や家庭での生活を客観的に見直し、ストレスに気付ける点です(頭痛ダイアリーは、日本頭痛学会のホームページからダウンロードできます)。

新学期やゴールデンウイーク明け、夏休み後の9・10月には、CDHによる受診が特に増えます。慢性化の要因には、学業や人間関係の問題が挙げられます。人間関係のトラブルがあっても、つらさを吐き出せずにため込んでしまい、頭痛として表れるケースが数多くあるのです。 頭痛が慢性化している子どもには、まじめで大人に逆らわない、いわゆる「いい子」が多いという印象を受けます。

CDHが原因で不登校となっている場合、「頭痛があっても、できることをやっていこう」と考えることが必要です。通院にしろ、趣味にしろ、家庭の外とのつながりをつくり、家庭ではバランスのよい食事を心がけ、生活のリズムを守るよう指導してください。スマートフォンやゲームに長時間熱中して昼夜逆転となることは、緊張型頭痛を悪化させ、百害あって一利なしです。都市部の核家族では、家庭環境は密室になりがちですが、密室の息苦しさは心身の不調につながります。

ベネッセ 教育情報サイト

最終更新:8/25(木) 17:00

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