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調達価格を決める時に絶対に順守すべき3つのプロセス

ニュースイッチ 8/25(木) 11:34配信

「暗黙知」となっていた基準を社内で明文化を

 日本企業の調達・購買業務は経験と勘に頼るといわれた。先輩と後輩が見積書を入手する。そして、いくらかの価格で妥協する。なぜその取引先か、なぜその金額か。不明瞭のまま決められていた。そこで調達・購買を科学的に遂行する方法が模索されてきた。サプライヤーと調達価格決定において重要なのはRFxというプロセスを順守することだ。このRFxは次の三つからなる。

・情報提供依頼:RFI(Request for Information)

・提案依頼  :RFP(Request for Proposal) 

・見積依頼  :RFQ(Request for Quotation)

 RFIはサプライヤーの企業情報を網羅し、自社と取引に必要な条件を満たしているか確認すること。RFPで技術的な提案を入手し、詳細取引事項を網羅したRFQによって確実な見積書を得る。それぞれマニュアル化し、そして帳票類を作成し、属人的ではない業務を志向すべきだ。

 業務を重ねていると、それぞれの調達品を選定するにあたって、ポイントがわかってくる。例えば高度な技術が必要な場合は、むしろサプライヤーから技術指導を仰ぎながら製品を設計する。あるいは、ISOやREACH、RoHS、紛争鉱物対策といった、公的資格や社会的責任対応の有無かもしれない。

 これまで暗黙知となっていた基準を社内で明文化し共有化すべきだ。それをサプライチェーン用語で「ノックダウンファクター」と呼ぶ。これは、自社が調達品に対し真に望む要件だ。

 調達力ではなく、組織として持つべきだ。組織は、まず各調達品におけるノックダウンファクターを定義せねばならない。

坂口孝則(未来調達研究所取締役、調達・購買業務コンサルタント)

最終更新:8/25(木) 11:34

ニュースイッチ

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