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江戸っ子の男らしい言葉「とーんときて、おっこちきる」とは?

TOKYO FM+ 8/25(木) 12:18配信

江戸時代、7割が男性だった江戸の町。男たるものこうあるべき!という思いは、今よりずっと強かったに違いありません。今回は江戸っ子たちの言葉から、その「男らしさ」に迫ります。

江戸っ子という言葉を聞くと、どんなイメージがわいてきますか?
火事と喧嘩、粋でいなせ、口が悪くてキップがいい……こんな感じでしょうか。
こうして並べると「男らしさ」を感じる江戸っ子の気性。
そんな彼らが江戸時代に普段使っていた「江戸っ子らしい」言葉を紹介します。

まずひとつめ。
「おれぁ、肴(さかな)を荒らさねえよ」
肴を荒らさないとは、お酒を飲むときにつまみを食べない、という意味。
江戸時代、お酒を飲まずに肴だけつまむ人は「下戸(げこ)の肴荒らし」と言われ、野暮だと思われていました。
肴を荒らさない大酒飲み、これが粋な男だと考えられていたようです。

ふたつめ。
「とーんときて、おっこちきるってもんよ」
どんな意味かわかりますか?
「とーんとくる」は「惚れた・恋をした」という意味。
現代でも恋をしたとき「ビビビときた」「キュンとした」などの擬音を使いますが、江戸っ子の表現は「とーん」が恋に落ちたときの音です。
「おっこちきる」は、相手に恋をして両想いになり、まさに恋に溺れている状態のこと。
いわゆる「Fall in love」です。
不思議と日本語でも恋は「落ちる」ものなんですね。

みっつめ。
「おめぇのためなら、焼き豆腐の心底(しんてい)ってもんよ」
なんのことやらと思いますよね。
心底とは、心の奥底の気持ち、という意味。
焼き豆腐は作られる過程で水に沈められたり火で焼かれたりします。
こうしたことから、焼き豆腐の心底とは「たとえ火の中水の中」という意味になるのです。
江戸っ子の大好きな「洒落言葉」ですね。

こうした言葉を使って、江戸っ子らしさや男らしさを表現していた当時の男性たち。
知っていると、落語などが一層楽しく聞けるかもしれませんよ。

(TOKYO FMの番組「シンクロのシティ」2016年8月24日放送より)

文/岡本清香

最終更新:8/25(木) 12:18

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