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「乙女文楽」本番間近 川崎の子どもたちが伝統挑戦

カナロコ by 神奈川新聞 8月25日(木)8時30分配信

 子どもらによる伝統人形芝居「乙女文楽」の発表会が28日、川崎市中原区の人形劇団ひとみ座で開かれる。出演する小学4年~高校2年の計11人が、晴れの舞台に向け、同劇団員の指導で表現に磨きを掛けている。「子どもらが夏休み1カ月かけて伝統人形芝居に挑戦した成果を見てほしい」と主催の現代人形劇センターは呼び掛けている。

 乙女文楽は、大正末期から昭和初期にかけて大阪で誕生した。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産にも登録されている「人形浄瑠璃文楽」が1体の人形を男性3人で操るのに対し、乙女文楽は1体を女性1人で操る点が特徴。「ひょっこりひょうたん島」でおなじみのひとみ座はこの乙女文楽をプロの劇団として伝承している。

 地元の子どもたちにも乙女文楽の魅力を知ってもらい親しんでもらおうと、同劇団ゆかりの同センターが2008年から毎夏、子ども向けの教室を開催。参加した子どもは、7月27日から10回にわたり、お辞儀などの基本から両手両足と頭を使っての人形遣い、口上の指導を受け、発表会に向けて練習に汗を流している。

 発表会で初級クラスは、五穀豊穣(ほうじょう)を願い演じられる舞「二人三番叟(そう)」を、同教室への参加3年目以上の上級クラスの3人は、徳島藩のお家騒動に絡んだ母娘の別れの情景を描いた「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」を披露する。5年目の中学3年生の男子生徒が難しい役どころである母親役に挑戦する。男子の受講生としては初という。

 初めて参加する市立戸手小6年の男児(11)は「学校で1度、見てから体験してみたかった。とても楽しい」と話す。昨年に続き2回目という同市立井田小6年の男児(12)は「ことしはまじめで二枚目の役の人形をやる。日本の伝統芸能を多くの人に見てほしい」と笑顔で話す。発表会は午後1時半から。

 入場無料だが事前申し込みが必要。申し込み・問い合わせは、同センター電話044(777)2228。

最終更新:8月25日(木)8時30分

カナロコ by 神奈川新聞