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「アルファ碁時代」に向けた教育革新へー革新・保守超え「教育の不平等」を討論

ハンギョレ新聞 8月25日(木)16時58分配信

 韓国社会の教育の不平等に関する問題は、社会経済的地位の高い家庭の子どもが良い大学により多く合格する大学入試結果の不平等に克明に現われているが、大学入試制度の改善だけでは教育の不平等を緩和することはできず、陣営の論理を超えた教育改革が必要だという認識を革新派と保守派が共有した。

 国家未来研究院(院長・西江大学キム・グァンドゥ碩座教授)、経済改革研究所(理事長・高麗大学チャン・ハソン教授)、経済改革連帯(所長・漢城大学キム・サンジョ教授)が24日、ソウル市汝矣島(ヨイド)の中小企業中央会館で「教育の不平等」をテーマに開いた合同討論会で、保守派の発題者である光州科学技術院(GIST)のキム・ヒサム教授は「未来の人材のための教育の革新に陣営論理はない」とし、「どのような教師に学ぶかが学生たちの学業成就度に最も大きな効果があり、優劣クラスの編成や一斉考査による学校の責務の強化などの政策などは、学習効果の改善に役立たない」と強調した。革新派の討論者として登壇したソウル市のクァク・ノヒョン前教育監は「これまで教育の不平等に関する問題は、名門大学の入学の不平等問題、あるいは親の経済力の差による入試成績の格差という問題に縮小され、授業や評価方式、エリート主義の学校文化など、教育の内的な要因としては話し合われず限界があった」と述べ、キム教授の分析に同意した。

 同じく革新派の討論者として立った慶熙大学教育大学院のソン・ヨルグァン院長は「主に中産階級の関心事であるソウル大学、延世大学、高麗大学の進学結果を中心に教育の不平等が議論されているのは、これについて議論する人たちにも庶民や労働者、低所得階層が含まれていなかったということを傍証する」とし、「教育の不平等に対する教育学的な最近のイシューは、人間の尊厳について考える力の不平等や、教室での参加の両極化など教室で起こっている不平等の問題へと移行してきている」と指摘した。

 特に保守派の討論者たちは、教育の不平等問題が教育問題を越え「アルファ碁時代」という言葉に象徴される第4次産業革命に対応する国家経済戦略とも密接な問題であるという点で、教育の革新が必要だと強調した。泳薫高校のファン・ヨンナム校長は「韓国の学校制度は、同じ歳の多数の生徒が同じレベルの学習を同じスピードで同じクラスに集まって学習を行う、産業社会の大量生産体制にとどまっている」と話した。釜山教育大学(幼児教育科)のキム・ジョンレ教授は「ロックフェラー、フォードなど産業社会で富を蓄積した人々とは違い、知識産業社会のビル・ゲイツ、スティーブ・ジョブズなどは工場や金鉱、油田がなくても知識だけで巨大な富を蓄積した」とし「『一対多』方式の現行の教育体制を、知識産業社会に合った『多対多』方式に変えるべき」と明らかにした。

 革新派と保守派が対立する伝統的なテーマである「平準化」を巡っては「陣営」に関わりない討論が行われた。保守派の討論者のファン校長が「江北(カンブク)地域の保護者が江南(カンナム)地域の高校に子どもを通わせられなくする標準化は、地域の不平等を固定化させている」とし、平準化の限界を指摘すると、同じく保守派の発題者であるキム教授は「(私は)平準化に対して否定的な考えを持っているが、高校入試のない無試験型の平準化体制に手をつけるよりは、教育課程が画一化される問題について革新派と保守派が一緒に考えるべきだと思う」と答弁した。

 改革的保守派と合理的革新派が共にする保守・革新合同討論会は、韓国社会の根深い陣営の論理から脱し改革を模索する場として、昨年6月から毎月1回開かれており、今回の討論会は13回めとなる。

ジン・ミョンソン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)

最終更新:8月25日(木)16時58分

ハンギョレ新聞