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嶺井さんだらけのオリンピック 沖縄・奥武島 一族270人が熱戦

沖縄タイムス 8月25日(木)5時0分配信

 沖縄県南城市の奥武島にルーツがある県内外の〝嶺井さん〟約270人が参加した「第6回嶺井藤八・ウシ記念オリンピック」が21日、奥武運動公園で催され、リレーや玉転がしなどを楽しんだ。藤八・ウシ夫妻の子孫が集まり「島の運動会以上に盛大」だと島民も驚く参加者数は、「4年に1度だから日程や旅費も調整できる」「オリンピック年の開催で覚えやすい」ことも理由だ。

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 明治生まれの漁師の藤八・ウシ夫妻の生前、子どもたちはお祝い事や旧盆に実家を訪ねるなど交流も盛んだった。しかし、ひ孫、やしゃご世代が現れると顔も分からなくなり、また島外や県外で働く人も出てきて疎遠になった。

 そこで孫世代にあたる現在の50~60代が「お年寄りや子どもも参加できる運動会で、絆を強めよう」と1996年、第1回大会を開催。アトランタ五輪と同年だったため4年ごとの開催とし大会名に「オリンピック」を入れた。

 できるだけ多くの人が出場しやすいよう、競技は駆けっこが中心で、玉転がしや「親族まるばつクイズ」もある。漁師の多い島らしく足ひれをつけて走る障害物リレーでは、足をどたばた上げた男たちが疾走。会場に張られたテントから「頑張れ」と親戚に声援を送り、司会は屋号で「四男(ゆなん)東徳前(あがりとぅくめー)が一着」などと競技の様子を放送した。

 藤八・ウシさんを1世として6世まで、一族は約340人に広がった。参加者最高齢で三女の嶺井シゲさん(88)は「親戚みんなが集まってくれて感謝。4年後も楽しみ」。最年少は、旧姓嶺井の平良葉月さん(34)の次男で生後約3週間の利城丸(りきまる)君。葉月さんは「親戚行事に参加させたかった。大人になったら出場してほしい」と目を細める。

 都内在住の嶺井勇哉さん(33)は妻明子さん(33)と参加。「県外在住だと旅費もかかるし、毎年だと日程調整も大変。しかし4年に1度ならやりくりしてでも参加しようと思うし、その思いで親戚も集まって大人数になる」という。

 藤八さん夫婦の7人きょうだいが6チームに分かれて競った大会は、次男で故・藤松さんらの子孫でつくる屋号「東徳前」が優勝。懇親会では、約30分続いたカチャーシーで全員が一つになった。

最終更新:8月25日(木)7時15分

沖縄タイムス