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枯れてしまった観葉植物、復活させる方法はある?

SUUMOジャーナル 8月25日(木)7時0分配信

インテリアとして部屋に彩りを加えてくれる観葉植物。比較的育てやすいとされていますが、ときに枯らしてしまうなんてことも。心ならずも枯れてしまった観葉植物を復活させることはできるのでしょうか? 観葉植物、胡蝶蘭の通販サイト「HitoHana(ひとはな)」の森田憲久さんに聞きました。

■観葉植物が枯れる理由とは?

そもそも、観葉植物はなぜ枯れてしまうのでしょうか? 森田さんによると、おもな原因は以下の7つが考えられるそうです。

1)水のやりすぎによる根腐れ
2)風通しの悪さ(鉢内が蒸れている状態)による根腐れ
3)日照不足により光合成ができなくなること
4)直射日光による葉焼け
5)鉢のサイズが合わないことによる根詰まり
6)低温(観葉植物によって異なる)
7)害虫

では、それぞれの対策はどのようにすれば良いのでしょうか? 項目ごとに見ていきましょう。

1)水のやりすぎによる根腐れ
「根腐れを起こした場合は、腐った根をカットし、赤玉土のような栄養がなく、菌類も寄りつかない土で植え直してください。培養土のように栄養が豊富な土は腐ったものには適しません。春から秋口の成長期であれば、再生する可能性もありますが、冬場に根腐れをした場合は上記の対応をしても復活しない場合がほとんどです。水のあげ過ぎによる根腐れはそれだけ致命傷になってしまうので、乾燥気味に育てるぐらいの気持ちで、水やりをされるとよいでしょう」(森田さん、以下同)

2)風通しの悪さ(鉢内が蒸れている状態)による根腐れ
「日当たりがよい部屋の日中温度は、閉め切られている場合、40度近くになります。さらに、風通しがないとなると、観葉植物が蒸し風呂に入れられたような状態になってしまい、空気をうまく取り入れることができず、大きなダメージを受けてしまいます」

3)日照不足により光合成ができなくなること
「耐陰性の低い観葉植物、つまり一定の日照時間を必要とする観葉植物を、厚いカーテンに覆われた寝室等に置いていると日照不足により葉っぱが黄色くなり落としてしまう等の事象が発生します」

なお、2と3については、置く場所に問題がある可能性が高いのだとか。

「植物を弱らせている原因が風通しや日照等の問題の場合は、置き場所を変えることで植物が元気になる可能性もあります。植物が元気をなくす前に一度、植物の適正に合った置き場所になっているか確認する必要があるかもしれません」と森田さん。

4)直射日光による葉焼け
「残念ながら、焼けてしまった葉は復活しません。人間で言えば、いわゆる火傷のような状態。とくに夏場は数時間で、葉が焼けてしまうのでご注意ください。対策としては、直射日光をさけて置き場所をかえて徐々に、明るいところに出すようにしましょう」

5)鉢のサイズが合わないことによる根詰まり
「根詰まりとは根が成長し、鉢の中で根がいっぱいになってしまい、根から十分な養分を得ることができなくなったり、土の中の酸素が不足してしまったりして、植物が弱っている状態を指します。根詰まりをしている場合は、一回り大きなサイズの鉢に植え替えるようにしましょう。
ちなみに、根詰まりかどうかを見極めるサインとしては、『植物が大きく育ってしまい鉢が小さく見えるといった見た目のバランスが明らかに悪い』『2年間一度も植え替えていない』『鉢底から根っこが飛び出している』『土が水を吸収しない』などになります。いずれも根っこが成長し過ぎている状態ですので、大きな鉢に植え替えることで、根が再度自由に伸びるスペースをつくって再生させます」

なお、土を変えずに放置していると、土の中の微生物や栄養分が減ってしまい、植物が育ちにくくなってしまうとのこと。土の栄養不足で枯れてしまうケースは少ないようですが、2年間も植え替えずに放置している場合は、鉢の中で根詰まりを起こしてしまうため、鉢を変えると同時に新しい用土に入れ替えることが望ましいそう。

また、植え替えの際は時期を見極めることもポイントは?

「植物の成長期である春先から秋口が植え替え時です。冬場は根が十分成長せず、越冬できない場合があります。冬場は根詰まりに気がついても症状がひどくなければ、無理に植え替えずに春までそっとしておきましょう」

6)低温
「低温により弱ってしまった植物は、温かい室内に置き場所を変えましょう。もし、低温障害の影響を葉っぱしか受けていないようであれば、復活する可能性は十分にあります。幹や根にまで傷んでしまっている場合は、
残念ながら復活する可能性は低いです」

7)害虫
「カイガラムシ、ハダニなど、吸汁性害虫が一般的に知られています。これらの対処方法としては単純に布や使い終わった歯ブラシでこそげ落とすか、水流の強い霧吹き等で洗い流してしまいましょう。または、薬剤散布も有効です。発生している虫ごとにお薦めの薬剤は異なりますが、キンチョールは虫全般に効き目があります。カイガラムシ、ハダニだけではなかなか枯れるところまで進行していないケースが多いため、見つけ次第しっかり虫を取り除いていただければ、元気にすることができるはずです」

■観葉植物に適した肥料&枯れにくい品種とは?

また、枯れてしまった観葉植物を蘇えらせるうえで欠かせない肥料ですが、観葉植物の状態によって効果的なものを選ぶ必要があるとか。

「肥料の三大要素は、一般的に『窒素』『リン』『カリウム』になります。『窒素』は葉や茎を育て、『リン酸』は花と果実を、『カリウム』は根や茎を育て病気や害虫へ抵抗力が増します」

この三大要素の特性にそって考えられる、目的ごとの肥料のやり方の具体的ケースは次のとおり。

・葉に元気がない場合は窒素の比率が高い肥料を使用
  例.サン化成肥料等
・花を咲かせたい場合はリン酸の比率が高い肥料を使用
  例.ハイポネックス等
・大型観葉植物はすべての要素が高濃度で入った肥料を使用
  例.プロミック等
・小型観葉植物はすべての要素が低濃度で入った肥料を使用
  例.ペンタガーデン、花工場等

ちなみに、「日陰に強い」「乾燥に強い」「寒さに強い」といった枯れる要因に対して耐性をもっていて、かつ弱ってからも元気を取り戻しやすいものとして、次の7品種をピックアップしてもらいました。

・ユッカ
・サンスベリア
・シェフレラ
・パキラ
・ポトス
・ガジュマル
・モンステラ

品種ごとに日ごろのケアや特性を適切に行いつつ、もしも枯れてしまったときには症状ごとに対策をして、復活を手助けしましょう。

●取材協力
・観葉植物、胡蝶蘭の通販サイトHitoHana(ひとはな)

末吉陽子(やじろべえ)

最終更新:8月25日(木)7時0分

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