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白山市政を漫画に、金城短大で学んだ女性4人 施設の老朽化描く

北國新聞社 8月25日(木)2時40分配信

 金城大短大部美術学科で学んだ女性4人が、白山市を舞台に、公共施設の老朽化について考えさせる漫画を制作した。管理方法を見直すべき施設の実態や、限られた財源をどうやりくりするかなど、市政の課題を絵で分かりやすく伝えており、同市の施策に理解を深めてもらうきっかけにしたい考えだ。

 漫画はB5判26ページで、「市役所や学校がだいぶくたびれてきているコトについて考えてみた本。」と名付けられた。昨年まで美術学科マンガ・キャラクターコースで学んでいた鍋島小百合さん、松谷結実さん、沼田佳奈さん、南部唯称さんが制作し、新井浩准教授が指導した。

 市が漫画制作を同大に依頼し、4人は営業休止中の白山中宮温泉スキー場や破損が見られる瀬波トンネルなどを巡り、老朽化している施設などを視察した。

 漫画では築30年以上となる市の建築物は約4割に上っていることや、建て替えなどの更新費用には年間127億円がかかる見込みであることなどを解説している。制作した4人が主人公として描かれており、「古いけど取り壊しちゃうのかな」「自然にさらされた建造物は維持するのが大変」などと視察の際に感じた思いが盛り込まれている。

 完成した漫画は7月に市行政経営室に70冊贈られ、漫画のデータは市ホームページでも公開され、誰もが見られるようになっている。冊子は市外からの行政視察などに利用する考えでいる。

 白山市で生まれ育った鍋島さんは「地元について考える機会となった。せっかく建てた施設だから、少しずつ直して長く活用してほしいと思う」と話した。

北國新聞社

最終更新:8月25日(木)2時40分

北國新聞社