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【インサイト】ブラックロックが汚れたCDOの親戚に魅せられる理由

Bloomberg 8月25日(木)7時13分配信

ローン担保証券 (CLO)や債務担保証券 (CDO)という頭字語を耳にすれば、誰もが米リーマン・ブラザーズ・ホールディングスとベアー・スターンズを破綻させた先の金融危機のことをすぐに思い浮かべるだろう。

米資産運用会社ブラックロックがそれらの証券にチャンスがあると考えるのは、恐らくその衝撃の反動なのかもしれない。クレジット市場で劇的な発作が発生してから8年が経過した今でも、同じような格付けの高利回り債やローンと比べてCLOは懐疑的な扱いを受けており、その理由から利回りも高い。

ブラックロックで債券最高投資責任者(CIO)を務めるリック・リーダー氏は、ブルームバーグテレビジョンとの先週のインタビューで、「CLO市場には大きな価値があると考えている。原資産のローン市場よりもはるかに割安だ」と語った。

一例を挙げよう。ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズが集計したデータによれば、「BB」格付けCLOの指標金利に対する上乗せ利回り(スプレッド)は7.75 ポイントだが、同じ格付けのローンは3.68 ポイントにすぎない。

CLOへの投資は、あたかも滝から流れ落ちる水を集めるようなものであり、水とはこの場合、証券化された法人向け融資のプールから得られる元利の支払いだ。優先順位の高いCLOを購入した投資家は、より返済順位の低い他のCLOの保有者より先に返済を受ける権利がある。

CLOは構造が似ているためCDOとひとくくりにされることが多い。住宅ローンを裏付けとするCDOが金融危機の深刻化で悪者扱いされ、その後ほとんど消滅したのに対し、CLOは中央銀行の金融刺激策が8年続く中で生き残り、うまく育っている。住宅ローン業界に横行したような不正に巻き込まれることなく、金融危機をまずまずの状態で切り抜けたという事実にCLOの投資家は安心感を抱いているようだ。

ここ数週間でCLOに引き寄せられた投資家は、ブラックロックだけではもちろんない。2008年に信用市場の発作が発生した後、多額の持ち高を清算していた日本の投資家も戻りつつある。返済順位の高いCLOの購入に保険会社が殺到したことで、これらのCLOの利回りは1年ぶりの水準に低下し、新規発行も相次いだ。

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最終更新:8月25日(木)7時13分

Bloomberg

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