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突然の戦術変更、中国人民銀オペに当惑-暗号解読を試みる専門家

Bloomberg 8月25日(木)11時21分配信

中国人民銀行(中央銀行)ウオッチャーが新たな状況に当惑している。

人民銀は24日、500億元(約7540億円)規模の14日物リバースレポを実施した。期間7日物以外のリバースレポを行ったのは2月以来だった。オーバーシー・チャイニーズ銀行(OCBC、華僑銀行)と海通証券は、債券市場のレバレッジを抑制する用意があることを当局が示唆したとの見方を示した。ナティクシスは短期のイールドカーブ(利回り曲線)形成の取り組みであり、それ以外の解釈をすべきでないとしている。

人民銀はこの半年ほど、利下げや預金準備率引き下げでなく公開市場操作(オペ)を通じて金融システムの流動性を管理してきた。キャピタル・エコノミクスは、人民銀が流動性の管理方法を微調整しようとしていると分析した上で、14日物リバースレポがその手段に選ばれた理由を理解するのは困難だと指摘する。

同社の中国担当エコノミスト、ジュリアン・エバンスプリチャード氏(シンガポール在勤)は「人民銀は市場との対話で依然困難を抱えている。自らの行動が市場でどう受け取られるかという意識に欠ける。人民銀が何を目指し、その政策の枠組みはどういったものかを明確に表明してくれれば、市場の期待を管理するのにずっと役立つだろう」と述べた。

マーケット・ニュース・インターナショナル(MNI)は25日、人民銀が長期資金を市場に供給しようとしていると伝えた。情報源は明らかにしていない。MNIによると、人民銀は必要なら14日を超える期間の資金供給を行うことも検討している。

日本やドイツの国債利回りがマイナスである一方、中国国債の利回りは比較的高く、世界中から資金が流入。中国10年債利回りは今月15日に2.64%と、ブルームバーグが10年前にチャイナボンドのデータ集計を開始して以来の最低水準となった。

OCBCの謝棟銘エコノミストは、14日物リバースレポの方が7日物や翌日物リバースレポより資金調達コストが高いことから、人民銀は債券のレバレッジ抑制を望んでいる可能性があると指摘。ナティクシスの大中華圏担当シニアエコノミスト、アイリス・パン氏は14日物の再導入について、人民銀が流動性管理の微調整を試みているシグナルかもしれないとしたほか、資金供給が逼迫(ひっぱく)する恐れのある来月の四半期末に向けた準備との見方を示した。

中国外国為替取引システム(CFETS)によれば、25日の本土市場で人民元は前日比0.08%高の1ドル=6.6560元。オフショア市場の人民元は0.06%上げた。

原題:PBOC Money-Market Tactic Has Traders Trying to Decode Signal (3)(抜粋)

最終段落に人民元動向を追加して更新します.

Helen Sun

最終更新:8月25日(木)17時2分

Bloomberg