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ウォール街の債券トレーダーは疲れて様子見、市場は嵐の前の静けさか

Bloomberg 8月25日(木)16時33分配信

小説の中で「万物の支配者」と呼ばれたウォール街の債券トレーダーらさえ、疲れてきた。米金融当局者らの口から飛び出す発言や経済統計に一貫性がないからだ。

16日にはニューヨーク連銀のダドリー総裁が9月利上げの可能性を示唆したが、17日公表された7月連邦公開市場委員会(FOMC)議事録は当局者間の意見の相違を示した。イエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長も5月に数カ月I以内の利上げが適切な可能性があると示唆したものの、同月の雇用統計は弱く、6月には景気について慎重な見方を示した。

グッゲンハイム・パートナーズのマクロ経済および投資調査責任者のブライアン・スメドリー氏は「市場は明瞭な何かを求めている」とし、投資家は「少し疲れている。明らかにされる見解や公にされる議論の内容がまちまちなため、その解釈に悩んでいる」と話した。

こうした中でトレーダーが様子見の姿勢を取り、米10年債利回りは10年ぶりの小幅なレンジ内にとどまっている。イエレン議長が26日のジャクソンホールでの講演でもしも、例えば9月利上げに「現実的な」可能性があるなどという発言をすれば、それはここ数週間で最大の相場変動を引き起こす引き金になるかもしれない。

政策金利の動きに敏感な2年債の利回りは現在0.76%前後。3カ月前は約0.9%。市場が織り込む9月利上げの確率は約30%となっている。

原題:Masters of the Universe Flummoxed by Fed as Yellen Takes Stage(抜粋)

Eliza Ronalds-Hannon, Liz McCormick

最終更新:8月25日(木)16時33分

Bloomberg