ここから本文です

【オーストラリア】マスターズ、全店舗閉鎖 買い手付かず、8000人失業へ

NNA 8月26日(金)8時30分配信

 オーストラリアの小売り大手ウールワースは24日、住宅修繕・販売事業からの撤退により、30億豪ドル(約2,298億円)以上の損失・資産評価減を計上することを明らかにした。ホームウエア販売部門マスターズの売却を目指していたが買い手が付かず、閉鎖に追い込まれた。マスターズの全店舗は12月11日までに閉鎖となり、約8,000人が失業となる見込み。一方、同部門のうちのホーム・ティンバー&ハードウエア(HTH)部門については、食品雑貨卸売り大手メットキャッシュが1億6,500万豪ドルで買収し、同社傘下のハードウエア卸売り大手マイター10と統合される予定。25日付地元各紙が伝えた。
 ウールワースは2011年にマスターズ事業を開始したものの、在庫管理の不備や店舗立地の影響で赤字が続いてきた。今年2月に就任したバンダッチ最高経営責任者(CEO)は住宅修繕事業から撤退し、中核である食品雑貨事業の再活性化に注力する方針を示した。
 マスターズの在庫処分は、米オークション企業グレート・アメリカン・グループ傘下のGAオーストラリアが管理する。また、薬局ケミスト・ウェアハウスなど小売企業のオーナー一族らのコンソーシアムがマスターズの不動産を買収し、商業施設に改修する予定という。複合企業ウェスファーマーズ傘下の国内ハードウエア業界最大手バニングスは、マスターズの店舗区画15カ所を買い上げ、自店舗に改修する計画。
 
 ■上場以来初の赤字に
 
 ウールワースは25日、2015/16年度(15年7月~16年6月)通期決算を発表し、住宅修繕事業やディスカウント部門ビッグWの不振を受けて、12億3,000万豪ドルの損失となったことを明らかにした。23年前のオーストラリア証券取引所(ASX)上場以来初めての赤字となる。
 同期の売上高は前年度比1.2%減の580億8,000万豪ドルだった。食品・ガソリン事業の税引き前利益も40.8%減の17億5,900万豪ドルに落ち込んだ一方、酒類販売部門は3%増の4億8,380万豪ドル。ビッグWは1,490万豪ドルの赤字に転落した。
 価格競争の激化により、同期のオーストラリアの食品売上高は0.2%減の348億豪ドルとなった。

最終更新:8月26日(金)8時30分

NNA