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伊藤嘉洋の週間株式相場見通し~もち合い放れのきっかけを待つ展開

ZUU online 8/26(金) 18:20配信

■日経平均予想ジ レンジ 16,230 ~ 16,772円

今週は、週末のイエレンFRB議長講演を控えた米国株が一進一退の動きとなり、これを受けた東京市場は様子見姿勢が広がった。日経平均は円高進行一服感の中、16,500円を挟んだもみ合いに推移したものの、週末には指数に絡む換金売りに、16,300円台まで下落した。

■海外の焦点

米国では、ジャクソンホールでのイエレンFRB議長の発言に関心が集まっている。イエレン議長は雇用の伸び、物価上昇率、経済成長の見通しを分析した上で、利上げが視野に入っているのか、あるいはまだ慎重に構えるのが適切と考えているかを示唆するかが注目されている。

市場では中立的な立場を示す可能性は強いと見ており、講演後も来週は重要指標の発表が相次ぎ、マーケット的には見極めたいムードが漂っている。

■国内の焦点

足元の東京市場は、円高進行一服で16,500円近辺の下値は固まりつつあるが、材料待ちの姿勢が強く、売買エネルギーは盛り上がりに欠け、様子見ムードは強い。

テクニカル面では、5日、25日線がデッドクロスを形成し、目先的な下振れ懸念が強まる形状となった。留意したいのは、日銀がETF買い入れ倍増を発表後、思惑先行から指数寄与度の高い銘柄に先回り買いが入り、NT倍率が8/15には17年ぶりに12.81倍と高水準になった。今後縮小に向かうと裁定解消売りから下落する経験則が指摘されるだけに、警戒しておきたい。

もっとも裁定取引に伴う現物残は3.35億株(8/25現在)に減少しており、先物売りによる大量の裁定解消売りを誘引するリスクは小さい。また、信用取引で空売りした向きの評価損益率は昨年8月から評価益が続いていたが、8/12現在、-1.99%と評価損に転じ始めた。このため、日経平均が下落すれば、買い戻しの増加、日銀のETF買い入れによって下値は堅いと思われる。

4-6月期決算では、日経平均採用225銘柄の1株予想利益は決算発表前と変わらず1,200円前後を維持している。この水準に見合う日経平均の適正水準はPER14.5倍の17,500円と見て、現水準から大きく下振れるリスクは小さいと思われる。

■来週の株式相場

以上来週は、外部環境を睨んだ局面が続き、製造業景況指数や雇用統計など相次ぐ米経済指標発表に関心が移り、もち合い放れのきっかけを待つ展開と捉えている。日経平均のレンジは、上値は8/17高値16,772円が目処となり、下値は8/5安値16,230円が意識される。

伊藤嘉洋
岡三オンライン証券 チーフストラテジスト

最終更新:8/26(金) 18:20

ZUU online

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