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進むエネルギーの金融商品化、JERAが取引とリスクを管理するシステム導入

スマートジャパン 8月26日(金)6時10分配信

 NTTデータ・フィナンシャル・ソリューションズ(以下、NDFS)は、米国のAllegro Development(以下、Allegro)と共同で、JERAにエネルギー取引・リスク管理(ETRM)統合パッケージ製品「Allegro」を提供する。

 国内の電力業界は、2016年度から電力システム改革の第2段階である電力小売全面自由化が開始している。電力スポット市場の活性化、電力先物商品の上場、それに伴う金融取引手法によるリスクヘッジ手段の提供などが検討されており、今後エネルギー事業者にとってエネルギートレーディングの高度化は重要な課題になることが予想されている。こうした中で、NDFSは2015年11月からエネルギートレーディングの高度化を実現する同製品をAllegroと共同で販売を開始してきた。

 JERAは、東京電力および中部電力により設立された、火力発電事業および、燃料調達や燃料輸送、燃料トレーディング事業を行う企業。年間4000万トンという世界一のLNG輸入量を誇り、効率的な取引管理やリスク管理を目的に、ETRM製品の導入を検討してきた。その結果、Allegroのもつ各種取引管理機能やリスク管理の充実に加え、JERAの業務に応じた機能カスタマイズが容易であること、また将来的に新たな機能が必要となる際も、容易に機能コンポーネントを追加可能な点が評価され採用に至った。

●エネルギー取引を一元管理

 Allegroは、欧米のエネルギー自由化市場で30年の歴史と実績を持ち、欧米の電気、ガス事業者ならびに商社などのニーズを吸収し発展してきた製品だ。取り扱う業務範囲は、エネルギー現物取引やエネルギー金融取引(先物、スワップ、オプションなど)、燃料・原料の輸送・貯蔵、給電などのロジスティクス、ポジション/リスク(市場、信用)などであり、各プロセスと関連するデータを一元的に管理することができる。これにより業務効率を大幅に改善し、トレーディングなどの意思決定を迅速に行うことが可能となる。

 約40からなるコンポーネントで構成されており、今後のエネルギー市場の流動性や新たな規制や商品への対応など、外部環境の進展に合わせて必要な機能からのスモールスタートができる。また、機能追加や画面・帳票レイアウトの変更など、カスタマイズが非常に容易であり拡張性に優れている。全てMicrosoft製品で構成されているため、Excelへの出力など、Office製品との親和性が高い(図1)。

 また、海外でのライセンス販売総数は、ETRMベンダーとして世界トップクラスのシェアを誇る。さらに世界共通で利用されているパッケージ製品であるため、各国で発生した追加機能をパッケージ機能としてバージョンアップで取り込む事が可能だ。今後、NTTデータグループは、Allegroの提案および導入を積極的に推進し、エネルギー事業者におけるさまざまなニーズに迅速に対応し、エネルギー事業者のビジネスの高度化を支援していく。

最終更新:8月26日(金)6時10分

スマートジャパン