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シーメンスPLMがCAEツール群を1プラットフォームに統合、「Simcenter 3D」へ

MONOist 8月26日(金)11時55分配信

 シーメンスPLMソフトウェアは2016年8月25日、東京都内で会見を開き、同社のCAEツールを統合した3Dシミュレーションプラットフォーム「Simcenter 3D」を発表した。同年8月5日にグローバル展開を始めており、日本国内でも利用可能になっている。

【「Simcenter 3D」に統合されるCAEツールなどその他の画像】

 同社製品管理ディレクターのヨリス・デ・クーパー(Joris De Cuyper)氏は「製品開発は、紙ベースの設計と物理的な試験で実現していたころから、3D CADによるデジタルモックアップとCAE、PLMの組み合わせを経て、現在はシステムモックアップと“デジタルツイン”が求められるようになっている」と語る。

 ここで言うデジタルツインに求められるのは、設計意図を示すシステムモックアップの振る舞いを高い精度で解析できることだ。「当社は、さまざまなCAEツールのラインアップをそろえているので、デジタルツインの振る舞いを高い精度で解析できる。この『予測型エンジニアリング』によって顧客の製品開発に貢献していきたい」(クーパー氏)という。

●新ブランド「Simcenter」の中核

 シーメンスPLMソフトウェアは2016年6月、予測型エンジニアリングを推進する製品群の新ブランドとして「Simcenter」を立ち上げた。今回発表したSimcenter 3Dは、そのSimcenterブランドの中核となる3Dシミュレーションプラットフォームとなる。

 Simcenter 3Dは、同社のCAEツールである「NX CAE」「NX NASTRAN」「LMS Virtual.Lab」「LMS Samtech」などが、それぞれのソルバーを含めて1つのプラットフォームに統合されている。PLM「Teamcenter」の機能である「Teamcenter Simulation」も組み込まれているので、CAEのプロセスやデータの管理も容易に行える。

 ただし、2016年1月に買収を発表したCD-adapcoの熱流体解析ツール「STAR-CCM+」や複合領域最適化ツール「HEEDS」などは、Simcenterブランドではあるものの、Simcenter 3Dには組み込まれていない。

 なお、NX CAEやNX NASTRAN、旧LMS製品などの既存顧客は、メンテナンスサポート契約を更新すれば、個別の製品をそのまま利用できるという。また、代理店を含めた国内の販売体制については「現時点では発表できない」(同社)としている。

最終更新:8月26日(金)11時55分

MONOist