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広島M18!今季38度目の逆転劇の背景に安部の「Vワード」

東スポWeb 8月26日(金)16時2分配信

 広島が25日の巨人戦(東京ドーム)に6―4で逆転勝ち。1点を追う9回二死から菊池涼介内野手(26)の適時内野安打で同点に追い付くと、さらに丸佳浩外野手(27)の右翼への勝ち越し適時三塁打などで計3得点。土壇場で試合をひっくり返し、優勝へのマジックナンバーを「18」とした。最後まで諦めないチームの姿勢が生んだ今季38度目の逆転劇。その背景には安部友裕内野手(27)がチームに浸透させた「覇気」の言葉があった。

 ドラマは最後に待っていた。1点をリードされた9回二死三塁から三塁への適時内野安打を決めてまず同点。さらに丸の勝ち越し適時三塁打、続くベテラン・新井も中前適時打と3者連続タイムリーが飛び出して相手守護神・澤村から一挙3得点を奪った。2位・巨人との直接対決で連勝し、敵地での今カードを2勝1敗と勝ち越し。まだ必死に食い下がろうと抵抗する相手に大きなダメージを与え、マジックも「18」に減らした。

 緒方監督は「菊池の同点打、丸の勝ち越し打で決めてくれた。彼らが最高の殊勲者かもしれないが、我々はチーム一丸となってカープの野球ができた」と満足の表情。それでも最後に「明日からゲームが続く。プレーボールからゲームセットまで気を抜かずに戦っていく」と口にすることも忘れなかった。

 最後の最後まで絶対に勝負を捨てないのが今季の象徴。そんなチームのムード作りにひと役買っているのが、前日24日の試合で巨人のエース菅野から追撃の5号ソロを放ってマジック点灯に貢献した今季9年目の安部。この日は8回の代打出場のみだったものの、同期の丸が殊勲の勝ち越し打を放つとベンチでチームメートとともに狂喜乱舞。実は自ら口にし始めた「覇気」という言葉が他のナインからも共感を呼び、いつしか“Vワード”となってチームの快進撃を後押ししている。

「今日も『覇気』があったからこそ、最後まで諦めずに逆転できたんだと思います。終盤の試合も一戦一戦、とにかく勝っていく。今はそれを実践させる意味で『覇気』がチーム全体に浸透していますし、すごくいいムードで戦うことができていると思いますよ」(安部)

 そもそも口にするようになったきっかけは「去年ファームにいたころからですね」。当時は選手兼二軍野手コーチ補佐だった東出現一軍打撃コーチから「覇気がない」と言われたことだった。「別に覇気がないわけじゃなかったんですが…」と安部は振り返るが、その自意識からか自分の口ぐせとして身についていった。そして今季は一軍において安部の「覇気」が一大ブームを呼び起こして定着。今では丸が「覇気を込めて振りました」とか、田中が「覇気を分けてもらって打ちました」とコメントするなど、主力選手たちが何かと「覇気」を連呼するようになっている。

 ちなみに人気漫画「ワンピース」(集英社刊・尾田栄一郎作)で劇中にも「覇気」の言葉が出てくることから、ネット上では「パクリ疑惑」もささやかれているが、安部は強く否定している。

 いずれにせよ、覇気が充満する赤ヘルはどうにも止まりそうにない。

最終更新:8月26日(金)16時30分

東スポWeb

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