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<南部靖之パソナグループ代表>インタビュー 動き始めた「働き方改革」

まんたんウェブ 8月28日(日)12時0分配信

 ◇安倍首相が踏み込む同一賃金同一労働

 ――パソナの前身であるテンポラリーセンターが誕生して今年で40年です。この40年を振り返った感想は。

 南部 一番うれしかったのは、安倍晋三首相が今年の施政方針演説で働き方改革について触れ、「同一労働同一賃金の実現に踏み込む」と述べたことです。これこそ、僕が40年前に会社を立ち上げた時に錦の御旗として掲げたものだからです。

 当時、女性は結婚や出産によって会社を辞めてしまうと、その後、働こうと思っても、パートかアルバイトしか選べなかった。せっかく高いスキルを持っていても、それを生かす場所がなかった。その悩みを解決するために立ち上げたのがパソナです。その基本的な考えがまさに、同一労働同一賃金で、1日の労働時間が4時間であったとしても、時給換算したら正社員と同じ賃金を得ることを目指していました。

 ですから安倍首相が国会でこの言葉を口にしたことで、時代が大きく動きつつあることを実感しました。

 ――安倍首相の掲げる1億総活躍社会そのものが、パソナが目指してきたものですね。

 南部 1億総活躍のためには、女性と中高年が活躍することが不可欠です。

 女性については先ほど言ったように、パソナ創業のきっかけですし、パソナ自身も女性を積極的に登用してきました。そして今年4月、女性活躍推進法が施行されました。われわれがずっと進めてきたことが法律になった意味は非常に大きいと考えています。これまで遅々として進まなかったことが、総理が方向性を示してくれたことで、加速していくのではないかと期待しています。

 中高年の活躍についても、パソナでは定年のない社会づくりを目指してきました。「豊かな知識や経験を持つ中高年こそ企業はもっと活用すべき」と考え、業界初となる中高年専門の人材派遣会社を設立し、中高年の再就職支援にも積極的に取り組んできましたが、こうした活動を評価されたように思います。

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最終更新:8月29日(月)14時51分

まんたんウェブ