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SKE柴田阿弥のアイドル人生を変えた「史上最大の下克上」

東スポWeb 8月26日(金)18時40分配信

【卒業直前インタビュー・前編】SKE48の柴田阿弥(23)が31日にグループを卒業する。運営のプッシュを受けることなく、ファンの応援によってAKB48選抜総選挙で2度の選抜入りを果たした柴田は48グループ史上に残る“下克上メンバー”だ。東スポWebでは卒業直前の柴田にロングインタビューを敢行。6年間のアイドル人生について熱く語った内容を2回にわたってお届けする。前編はSKEで選抜入りするまでの涙のストーリーだ。

 柴田は2010年9月にSKE48の4期生オーディションに合格。しかしアイドル人生は最初から波瀾万丈だった。名古屋人なら誰もが憧れる名門女子大の付属高校に通っていた柴田だが、厳格な校風ゆえ芸能活動は禁止されていた。それでもSKE劇場で行われた公演に出演。待っていたのは高校の卒業延期と大学への推薦入学取り消しという厳しい処分だった。

 柴田「1月の初めに学校に行ったら推薦取り消しと言われました。いろいろ大変でした。私としてはこのままSKEの活動だけでいいかなとも思ったんですけど、親が(付属の)中学から通わせてくれた学校。そのまま大学にも進学してほしいという気持ちは感じていました。SKEの活動をしばらくお休みして勉強しましたね。一般受験をして同じ大学に入りました」

 大学生となって本格的にアイドル活動をスタートしたものの試練は続く。柴田が昇格したのは4期生中心のチームE。SKEに入ったばかりのメンバーで構成されている若いチームは珠理奈、玲奈のW松井を擁するチームSや、高柳明音を中心にまとまっていたチームKIIと常に比較された。公演を行うたびにダメ出しの嵐。「解散しろ」。スタッフから厳しい声を浴びせられたこともあった。 

 柴田「チームEは先輩がほとんどいなくて手探りの状態でした。周りからの当たりも強くてつらかったです。舞台監督に怒られると悲しくて泣いてたなあ。でも初期だから頑張れたというのはありますね。4期生は最初はなかなかうまくいかなくてケンカすることもあったんです。でもあの時の経験があったから強くなれたし、あれを乗り越えたから同期の大切さもわかるようになりました」

 SKEに入って約1年半が経過した2012年4月。柴田に大きなチャンスが巡ってくる。9枚目のシングル「アイシテラブル!」のカップリング曲「あうんのキス」でセンターに抜てきされた。当初、センター予定だった珠理奈が、体調不良のため若手メンバーの中でファンの支持を広げていた柴田に白羽の矢が立った。次のシングルでいよいよ初の選抜入り。誰もがそう思ったのだが…。

 柴田「センターはびっくりでした。運がよかったんですね。当然、次は選抜入りすると思ってました。あつかましいですけど(笑い)。でも次(10thシングル『キスだって左利き』)もその次(11stシングル『チョコの奴隷』)もダメで…。12枚目のシングル『美しい稲妻』の時は選抜メンバーだった先輩が3人辞めていたので『入るなら今がチャンス』と思っていました。握手会でも選抜メンバーに負けないぐらいファンの方が来てくれるようになっていましたから。でも落ちてしまった。つらかったですね。SKEにいて一番つらかった。ここにいてもわたしは上がっていけないんだろうな。何をしても…。『辞めよう』。本当にそう思いました」

 だが、この時の絶望が柴田に奇跡を呼び込むことになる。「美しい稲妻」でのまさかの選抜落ちを知った柴田ファンの反発はすさまじく、運営への怒りが爆発した。そのエネルギーの矛先が向かったのが2013年のAKB48選抜総選挙だった。過去2回の総選挙はいずれも圏外だった柴田が速報でなんと8位にランクイン。SKEで一度も選抜入りしていない無名のメンバーが速報とはいえ、高橋みなみ、小嶋陽菜、篠田麻里子、板野友美という元祖・神7より上の順位にランクインしたことは大きな衝撃を与えた。アイドル史上最大の下克上。ここから柴田の逆襲が始まった。

 柴田「速報8位はファンの方のSNSへのコメントで知りました。ビックリしすぎて過呼吸になりました。息ができなかった。そしてめちゃくちゃ泣きました。最終結果は17位でアンダーガールズのセンター。この時のミュージックビデオの撮影は今でも忘れません。センターのゴージャスな衣装を作ってもらったのも初めて。わたしだけの特別な衣装で靴もキラキラ。ここからいろんなお仕事をさせていただけるようになりました」

 そしてついに念願の時が訪れる。2013年11月に発売されたSKE13枚目のシングル「賛成カワイイ!」の選抜メンバーの中に柴田の名前があった。SKEに入ってからすでに3年が経過していた。

 柴田「初めてSKEの選抜になった時はうれしくて、うれしくて…。ようやくあのつらかった気持ちから解放されて、報われたなと…。ファンの方も泣いてくれました。わたしも泣いたな。ミュージックビデオの撮影で海外(タイ)にも行けたし、選抜として歌番組に出ることも初めてで。ミュージックステーション(テレビ朝日)に出た時は感動しました。総選挙のおかげで人生が変わりましたね。あの時、投票してくださったファンの方には一生、頭が上がらないです」

 絵に描いたようなシンデレラストーリーで一気に人気アイドルに駆け上がった柴田だが、すべてはファンの強烈な後押しがあったからこそ。SKEの中でも須田亜香里、惣田紗莉渚らとともにファンとの深い絆を誇る柴田だが、今回の取材でもその強固な関係性を示す発言があった。「この6年間、恋愛禁止は守ってきたのか」。本紙の直球質問に対して100パーセントのアイドルスマイルを浮かべながら打ち返してきたのが以下のコメントだ。

 柴田「恋愛禁止を守ってきたか? もちろん守ってましたよ。わき目もふらず仕事に没頭しておりました。多分わたしのファンの人たちは誰も疑っていないと思いますよ。恋愛しているのかなと不安にすらなってないと思う。安心されてます。(お互いに)信頼がありますから」

最終更新:8月27日(土)6時34分

東スポWeb

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。