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豊川悦司 「悪役は楽しい。そして愛らしい」

オリコン 8月26日(金)22時41分配信

 俳優の豊川悦司が8月27日公開の映画『後妻業の女』に出演。OLIVER(ORICON STYLE)ではこのほど、豊川にインタビューを行い、大竹しのぶ、永瀬正敏、笑福亭鶴瓶ら豪華キャストで注目される同作の魅力や撮影裏話、趣味や仕事観などに迫った。

【画像】豊川悦司×永瀬正敏、男の対決

■チャーミングな悪役にしたかった

 老人達を騙す女性“後妻業の女”を影で操る結婚相談所の所長・柏木亨を演じている。「僕が演じる柏木は悪い男ですが、映画である以上は観客の皆様に愛されるようなキャラクターにしてあげたいという思いがありました。弱い犬ほどよく吠えるじゃないですけど、強がっていてもどこか弱さが透けてみえる、肝っ玉の小ささがみえるように意識しながら、僕自身、柏木という役をちゃんと愛し、悪い男を楽しんで演じました」。本作はチャーミングな悪役を思い切り演じたそう。

 2011年公開の『一枚のハガキ』など何度も豊川と共演を果たしている大竹しのぶが“後妻業の女・武内小夜子”を演じており、共犯関係である小夜子と柏木のコミカルなやりとりは、今作のある意味見せ場とも言える。

 「大竹さんとは何度も共演させていただいていますが、改めて本当に凄い女優さんだなと感じました。空き時間に普通にお話していても、芝居になるとすっと役に集中していくような方で、いま演じていることは本当のことなんじゃないかと感じさせてくれる。自分は本当に柏木で、大竹さんは本当に小夜子なんじゃないかとリアルに思わせてくれるような素晴らしい女優さんです」。共演者との思いでは他にもあるようだ。

■永瀬正敏との「男の対決」も映画の見どころ

 今作では大竹と豊川というベテラン同士の演技バトルだけではなく、豊川と永瀬正敏の“男の対決”も登場する。永瀬が演じるのは本多という正体不明の裏社会の探偵で、今作のキーマンとして柏木や小夜子を脅かすような存在として描かれている。

 「永瀬さん演じる本多という男と柏木は、敵対してるけど最後は男二人で“しょうがないね~”なんて感じになったりもする(笑)。情けない男二人が並んでいるシーンでは、アクションや苦しい部分も多く大変でしたが、凄く楽しく演じることができました。二人は仲良くなるわけじゃないけれど、柏木はあの後もしかしたら本多に仕事頼むんじゃないかな、なんて想像したりするのも面白いと思います(笑)」去年の夏に撮影された今作。そんな楽しい撮影がありつつも、ロケの多い現場は大変なことも多々あったという。

 「ロケの撮影は暑かったですね…実はスーツの下の背中に保冷剤を仕込んだりしていました(笑)。去年の夏は凄く暑かったので、僕だけじゃなくスタッフやキャスト全員大変だったと思います。今までも暑くて大変だった現場は沢山ありますが、なかでも印象に残ってるのは、アスファルトに倒れてるというシーン。夏のロケ現場ではよくある話なのですが、アスファルトが熱すぎて倒れていられないので、ADさんが何時間も前から倒れる場所を氷で冷やしておいてくれたりするんです」“暑くて大変だった”と話しながらも、心底楽しそうな笑みを浮かべた。

■サーフィン、そして仕事自体がリフレッシュになっている

 過酷なロケ現場のリフレッシュ法を聞いてみると静かにこう答えた。「撮影中はどちらかというと食事をしに外出するぐらいで、ホテルに籠っていることのほうが多いです。撮影が終わったら旅行に行くこともあるけど、なによりも海につかることが一番のリフレッシュになりますね。6~7年前ぐらいから趣味でサーフィンをやり続けています。海の中は色んなことを全部忘れて集中できるというか、自分をリセットする良い時間だと思います。撮影中は日焼けの問題があったりするのでできませんが(笑)、ひとつの仕事が終わったあとに気分をリセットするには凄く良いスポーツだと思います」。

 「家族や友人達と一緒に過ごす時間ももちろんパワーチャージになりますが、僕にとっては演じること自体がチャージしているようなものなんです。仕事をすれば肉体的には疲れますけど、精神的には豊かになれる。撮影は毎回メンバーも違いますし、演じる役も違うので凄く刺激的。自分にとって本当に充実した時間を感じることのできる仕事だと言えます」。

最終更新:8月26日(金)22時41分

オリコン