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秋山徳蔵で地域のイメージアップ 越前市で食ブランド事業スタート

福井新聞ONLINE 8月26日(金)8時6分配信

 福井県越前市出身で「天皇の料理番」として知られる秋山徳蔵(1888~1974年)を象徴的存在として地域の食のイメージアップにつなげようと、市内の食関連事業者がブランド事業をスタートさせる。地元業者が生産する食品と調理具、器など食関連商品を対象に、徳蔵の名を冠した認定制度を創設。一部商品は百貨店のギフトカタログにも掲載する。

 徳蔵は東京で修業した後に渡欧し、25歳で宮内庁に入った。半世紀にわたって宮中の食事や供宴を取り仕切った。昨年には徳蔵をモデルにしたドラマ「天皇の料理番」が放映され人気を集めた。

 今回の「越前市の『食』と『食卓』ブランドアップ事業」は、市内の5事業者などが主催。徳蔵の弟子で宮内庁大膳課にいた谷部金次郎さん=千葉県=らを審査員とする商品選定会を定期的に開き、認定された商品は販売時に「天皇の料理番 秋山徳蔵トリビュートセレクション」の称号やロゴを使用できる。

 事業立案に当たっては今年3月、事業者と武生商工会議所、同市の担当者が徳蔵の孫秋山徳子さん=東京都=と面会。同会議所によると、徳子さんはこれまで徳蔵の名を冠した商品に関する申し出をすべて断ってきたが、地域のイメージアップにつながるという説明や展開する商品の話を聞き、快諾したという。

 「同セレクション」の商品のうち、十分な生産量を確保できるものなどは、そごう・西武が全国展開するギフトカタログの商品に加わる予定。高速道路のサービスエリアにブースを設けての販売なども計画している。

 5月には最初の商品選定会を開き、谷部さんやそごう・西武の関係者らが、5事業者が出品した13品の中から萬谷の「へしこの羽二重寿司」や龍泉刃物の「風格龍(三徳包丁)」など4品を選んだ。先に徳子さんから別の3品に関し了承を得ており、まずは計7品をロゴを付けて販売する。

 25日には事業者が市役所を訪れ、奈良俊幸市長に事業の報告を行った。

 今後は同市周辺の市町の事業者を含め対象とする方針。事業者のリーダーを務める増谷浩司龍泉刃物社長は「高いレベルで商品数を拡大し、県外や海外にアピールしていきたい」と抱負を話していた。

福井新聞社

最終更新:8月26日(金)8時6分

福井新聞ONLINE