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X線天文衛星「ひとみ」代替機を開発へ 20年に「H2A」で打ち上げ

日刊工業新聞電子版 8月26日(金)11時11分配信

開発費39億円盛り込む

 文部科学省は4月に運用を断念したX線天文衛星「ひとみ」の代替機の開発費として、2017年度予算の概算要求に39億円を盛り込む。ひとみは運用を断念したが、世界でひとみの次の大型X線天文衛星は欧州主導で28年に打ち上げる「アテナ」で、それまでの12年間に大型X線天文衛星がない空白期間が生じる。研究が停滞するため、代替機の速やかな製作が必要と判断した。早期かつ確実な製造を目的とするため、ひとみの再製作を基本にしつつ、事故対策を施した機体を設計する。代替機は20年にも国産ロケット「H2A」で打ち上げる。

 ひとみは政府が310億円を負担する大型プロジェクトで、宇宙航空研究開発機構(JAXA)や米航空宇宙局(NASA)などの宇宙研究機関をはじめ、国内外の研究機関、三菱重工業やNECなどの企業も参加していた。衛星内に搭載した望遠鏡と検出器を利用して地球の上空から宇宙空間のX線を観測し、銀河の成長過程や暗黒物質の性質の解明などにつなげることが期待されていた。

最終更新:8月26日(金)11時11分

日刊工業新聞電子版