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地方に成長を求める米発スポーツバー「フーターズ」 福岡進出に意欲

qBiz 西日本新聞経済電子版 8/26(金) 11:39配信

 東京ですっかりおなじみのアメリカ発ダイニング&スポーツバー「HOOTERS(フーターズ)」が、地方展開に意欲的だ。8月21~25日は、福岡市博多区のJR博多駅前広場に、5日間の期間限定で初出店。「将来の進出をにらんだ市場調査の意味もある」(担当者)という。“出会い系”の居酒屋など新業態の台頭で、激戦が続く飲食業界。成長を求めた福岡での反応はいかに。職場の4人で潜入した。

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■ダンスタイムが頻発、最高潮に

 24日午後8時すぎ、店に到着。既に、仕事帰りのサラリーマンとみられるスーツ姿の男性客でごった返していた。

 店は屋外ビアガーデンのよう。駅前広場にテーブルをずらりと並べ、その合間を縫うように、女性スタッフが悠然と往来していた。

 そのいでたちに、どの男性客もニッコリである。

 定番の白のタンクトップにオレンジのホットパンツ。まさにフーターズは、チアガールをイメージした「フーターズガール」と呼ばれる女性スタッフの接客が売り物なのだ。

 1983年に米・フロリダで誕生し、現在28カ国に430店舗以上を展開しているという。国内は飲食店経営「エッチジェー」(東京)がフランチャイズ(FC)で東京、大阪、名古屋に6店舗を展開するが、九州はまだ白地だ。

 カウンターでバドワイザーの「生」を注文した。1人のフーターズガールが登場。堂々たるタンクトップ姿に、面食らった。ビールを自席に持ち運び、つまみを頼もうと再びカウンターに向かおうとしたときだ。

 「ダンスタイムでーす」。突然のアナウンス。音楽が響き、何人ものフーターズガールたちが一斉に躍り出した。「おおっ」。男性客のボルテージは最高潮に。その後もダンスタイムは30分に1回ほどのペースで頻発した。

■厳しい選考のフーターズガール

 会場には、まんべんなく1人用のお立ち台が置かれていた。そこに、フーターズガールが1人ずつ登壇。軽快なダンスを披露するシステムである。

 ほぼ8割は男性客。ダンスが終わってもなお拍手がやまない熱狂ぶり。通常、ダンスは1時間に1回程度というが、今回は、「期間限定とあって、福岡の皆さんにフーターズの魅力を理解してほしい」(関係者)とサービスに徹した。

 メニューは米発とあって軽食ばかり。「フィッシュ&チップス」(900円)や、「ソーセージ」(900円)、「枝豆」(500円)など。生ビール(バドワイザー)は一杯500円。

 ここで、われわれは思わぬ“失態”に気付く。隣のテーブルの客は、自席にいながらフーターズガールに飲み物を頼んで運んでもらっていた。会話を楽しみ、一緒に記念写真まで応じてもらっていたのだ。

 われわれは、期間限定だからセルフサービスだと勝手に思い込み、自分でビールを持ち運んでいた。落ち込む暇はない。すぐにまねをした。

 何人かのフーターズガールと話すうちに、ある事実が浮かび上がった。「簡単にはなれないんです…」。どうやらフーターズガールになるには厳しい選考があるようだ。

 どんな選考なのか。エッチジェーに聞いた。具体的な規定はないものの、最も重視するのは「健康美」とか。たくさんの応募の中から、写真の審査や面接で選び抜く。合格しても、2カ月間のダンスレッスンが待ち受け、ショーの技術アップに努めなければならない。

 われわれは、さらに事情を聞くことにした。しかし、そんなに酒に強くもないのである。そこで―。

 あろう事か、4人が個別にビールを一杯ずつ注文してみた。1度で済む注文を、わざわざ4回に刻んだのである。しかし、フーターズガールは嫌な顔一つせず、代わる代わる4回も足を運んでくれたのである。

 飲食業で笑顔は最大の売り物。おじさんたちの心が癒やされた瞬間でもあった。

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最終更新:8/26(金) 12:22

qBiz 西日本新聞経済電子版

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