ここから本文です

東・北日本ジトジト 西はカラカラ 夏… 産地「水」に悩む

日本農業新聞 8/26(金) 7:02配信

 相次ぐ台風の上陸などで北海道を中心に記録的な多雨となる中、東海以西は観測史上まれに見る渇水が続き、産地は悲鳴を上げている。北海道では畑が水に漬かって農業機械が入らない。一方、熊本県の農家は「雨不足で焼け死ぬような暑さ」に見舞われた。非常に強い台風10号も日本に接近中で、今年は産地にとって「水」に悩まされる夏といえそうだ。

・かんきつ焼け 「収穫が不安」 愛媛・中島

 松山市から高速船で30分ほどの瀬戸内海に浮かぶ中島。25日、連日の暑さと雨不足でかんきつの葉が内側に巻き、葉の色は黄変していた。日焼けで一部が黄色くなった果実もある。

 「30年、この島で農業をしてきたが、ここまで木が弱ったのは初めて。出荷にも影響が出そうだ」と気をもむのは、伊予カンを中心に温州ミカンなど2ヘクタールを生産する俊成吉洋さん(54)。日中の暑い時間帯を避けて午前中と、午後3時から作業を始めるが、午前中だけで服が汗でびっしょりだ。まとまった雨は7月13日以降、降っていない。果樹園に設置したスプリンクラーや手作業でかん水するが、手作業では「水をいくらまいても、木が元に戻らない」と不安げだ。

 島で伊予カンなど1.5ヘクタール経営する大濱信男さん(67)も、スプリンクラーで水をまいて対応している。「1967年の渇水より今年はひどい。水をまく作業に手間が掛かり、摘果の作業が間に合わない」

 中島のかんきつの栽培総面積は730ヘクタール。JAえひめ中央によると20日現在、うち3割で葉が黄色くなったり、果実が日焼けしたりする被害が発生。雨不足で果実の肥大も進まず平年より小ぶりだ。JAは19日、6年ぶりの干害対策本部を立ち上げた。少雨で対策本部を立ち上げたのは愛媛県内12JAのうち6JAと半分を占めた。

 気象庁によると1日から24日までの松山市の降水量はわずか4ミリ。8月の平年降水量(89.6ミリ)を大きく下回った。JAは「今後まとまった雨が降っても、収量が減る恐れがある」(北部営農支援センター中島分室)と見通す。

1/2ページ

最終更新:8/26(金) 7:02

日本農業新聞

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。