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【埼玉河川敷事件】改めて注目集める少年事件 しかし、実は件数が激減している

BuzzFeed Japan 8月26日(金)11時24分配信

ある専門誌が組んだ特集が、関係者の注目を集めている。「青少年問題」2016年夏号。特集のタイトルは「なぜ、犯罪・非行は激減したのか」。著名な犯罪社会学者らが、少年犯罪がなぜ減ったのかをテーマに寄稿している。

埼玉県で16歳の遺体が見つかり、計5人の少年が逮捕された。こういった事件もあり、少年犯罪は増加している、もしくは凶悪化しているというイメージを持たれることが多い。

しかし、実態は逆だ。警察庁の統計を見てみよう。

凶悪犯罪は10年で半減した

特集に寄稿した桐蔭横浜大の河合幹雄教授(犯罪社会学)は、BuzzFeed Newsの取材にこう語る。

「1960年前後をピークにして、少年による凶悪犯罪は減少傾向にありました。1990年代後半に、酒鬼薔薇事件などで少年が引き起こした凶悪事件が増えたと言われましたが、犯罪統計的にはまったくの誤りです。実際には減っていました」

「この10年、とりわけ直近5年の間に少年事件には大きな変化が生じています。少年事件全体でさらに減ったのです。子供の数が減ったというだけでは説明がつきません。人口比(少年1000人あたりの検挙・補導された人数)でも減っているからです」

窃盗はなんと3分の1に

万引きを含む窃盗は、約3分の1減と特に減少幅が大きい。万引きの被害届を店側が出さなくなったから、統計上の数字が減った可能性は考えられないのか。

「うーん、昔は駄菓子屋で万引きして、お説教で終わるというケースもあったと思いますが、いまのコンビニで万引きしたらすぐに通報されます。実際に、高齢者の万引き犯はむしろ、高止まり状態にあります。大きく増えてもいないけど、減ってもいない」

暴力が少なくなっている

凶悪犯罪や、粗暴犯はほぼ半減している。

「これもすごい減少です。殺人は微増もしくは、微減を繰り返していますが、最悪期だった1960年前後に比べれば、桁違いで減りました。現実の問題として、殺人件数が0になることはありえません。これ以上、0に近づけるのは困難なくらい減ったとみるのが適当です」

「粗暴犯や強盗の件数が大きく減っていることからみても、昨今の少年は過去の少年たちと比べて、暴力的傾向がないと言えるのです」

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最終更新:8月26日(金)11時24分

BuzzFeed Japan

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