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唐津市長「任期満了させてください」 政倫審、献金問題「条例違反」を報告

佐賀新聞 8/26(金) 12:24配信

司法判断待ち、市長自ら処分

 坂井俊之唐津市長の献金問題などを調査していた政治倫理審査会は25日、調査項目のいずれも「(条例が定めた)政治倫理基準に違反」とした調査報告書を市長に提出した。条例に罰則規定はなく、市長は引責辞任を否定した上で、市民団体の告発による捜査当局の捜査中を理由に「(起訴するかどうかの)司法判断後に自身の処罰を決めたい」と語った。

 政倫審委員7人(全9人)が市役所を訪れ、福岡大法科大学院教授の村上英明会長が報告書を手渡した。坂井市長は市民の請求を受けて調査を審査会に求めた立場から委員にお礼を述べ、続けて調査対象の立場から「繰り返さないように身を引き締め、さらに厳しい倫理観を持って、市政運営に全力で取り組んでいきたい」と続投する意思を見せた。

 直後の定例記者会見で坂井市長は「私自身のモラル、倫理観の欠如が事実としてあった。反省以上のことをやっていかないといけない」と司法判断を待っての自身の処分を明言した。任期満了まで残り5カ月と少なく、司法判断が遅れた場合は「減給となれば、議案を9月議会に諮るのがベスト」とも述べた。

 政倫審から報告書を提出された市長は「その要旨を速やかに公表する」と条例で定めている。これとは別に審査会事務局の対応として25日に市のホームページに報告書を全文掲載した。

 報告書は(1)選挙運動費用収支報告書の修正などの問題(2)市発注工事請負業者や市補助金交付団体からの寄付問題(3)自民党支部を企業献金の受け皿にした迂回(うかい)献金問題(4)市の非常勤特別職である駐在員が市長後援会の役員を兼務していた問題-のすべてで「政治倫理違反」との評価を下した。

=唐津市長一問一答= 「反省以上のことやる」

 記者会見の主なやりとりは次の通り。

 -報告書が提出された。

 坂井市長 先ほど受け取った。まず熟読しなければならない。報告書は重いものだと思っている。後援会支部役員と駐在員の兼務など、是正できることは一つ一つ片付けていきたい。

 -報告書は「条例違反」と厳しく指摘している。

 市長 私自身のモラル、倫理観の欠如が事実としてあった。いろんなご指摘を二度と受けないように、政治家としての倫理をきちんと持つということをあらためて重く受け止めた。反省以上のことをやっていかないといけない。

 -減給などの処分を自ら科すのか。

 市長 2段階あって、これは政倫審で、まだ司法が捜査中。司法の判断が出た後に、政倫審の報告書を勘案して私自身に処罰をかけたい。そんなに遠くなく司法の判断が出る可能性がある。逃げているわけではなく、(司法判断の内容にかかわらず)処罰は必ずする。

 -司法判断が遅れた場合は。

 市長 減給となれば、議会に諮らないといけない。そうであれば9月議会に諮るのがベストだと思っている。

 -引責辞任はないのか。

 市長 任期満了させてください、と前から申し上げていることに変わりはない。

最終更新:8/26(金) 12:24

佐賀新聞