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<河川敷16歳殺人>すぐ暴力の少年と思いやる少年…逮捕の少年5人

埼玉新聞 8月26日(金)23時19分配信

 埼玉県東松山市下唐子の都幾川河川敷で吉見町中曽根の井上翼さん(16)の遺体が発見された事件は計5人の少年が逮捕された。友人や知人は少年たちを「恐れられていた」「けんかが強かった」と明かし、少年たちが住む近隣からは不安な声が漏れた。

 少年たちの知人らによると、東松山市の少年(17)ら3人は地元の不良グループ「パズル」に所属していたという。グループは地元の祭りなどに赤いつなぎ服を着てたむろしていたり、同年代を狙って暴行するなどしていたとされる。井上さんはグループに所属しておらず、共通の友人を通じて知り合っていた。

 逮捕された少年の友人(18)は22日午後8時45分ごろ、17歳の少年と約1分間の電話をした。友人が「後で遊ぼう」と伝えると、少年は「また連絡する」と言ったきり連絡が来なかったという。「面白くて好かれるタイプ。誰かがけがをすると、心配をするような思いやりがあるやつだった」と振り返った。

 「けんかが強く、何をするかわからない」「俺さま的な存在ですぐに暴力を振るう」。友人らは逮捕された5人のうち、一部の少年たちの様子を語る。一方、5人の中には、「仲間の後ろについているだけ」「手を出すところは見たことがない」という少年もおり、「逆らうことを恐れていたのかもしれない」と話す友人もいた。

 逮捕された少年たちの中には、中学生も含まれており、同級生らには衝撃が広がった。東松山市の少年2人と同級生という3年生の男子生徒(14)によると、15歳の少年は2年生のころから学校にほとんど来なくなったという。「学校に来ても、暴れないようにと先生が付きっきりで、恐れている友人もいた。キレたらやばい性格だった」と話した。

 同級生の息子がいる女性は、息子が15歳の少年から胸ぐらをつかまれるなどされたという。「自分より弱い子を見下す感じだったよう。もう関わってほしくない」。

 東松山市の17歳少年の自宅には深夜にかけて、2~6人の若者がバイクで集まり騒いでいたという。近所の50代女性は「身近で痛ましい事件が起き、同世代の子どもを持つ親としてショック」と不安な表情を浮かべた。

最終更新:8月26日(金)23時19分

埼玉新聞