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スーパーGT鈴鹿1000kmプレ:大本命S Road&GT-Rの5連勝をストップするのは、どちらのメーカー?

オートスポーツweb 8/26(金) 19:56配信

 スーパーGTタイトル2連覇中なので、当然と言えるのかもしれないが、とにかく今シーズンもGT-Rが強い。MOTUL AUTECH GT-Rが開幕2連勝を飾れば、その後もフォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R、そしてカルソニック IMPUL GT-Rが勝利を挙げてGT-Rが4戦4勝。ニッサンがライバル2メーカーを圧倒しており、今回の第6戦鈴鹿1000kmも4チーム目のS Road CRAFTSPORTS GT-Rが大本命に挙げられている。果たして、S Roadを止められるライバルチームは、どこか。

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 ホンダのホームコースでもある鈴鹿。NSX陣営のこの鈴鹿1000kmに懸ける意気込みは特に強い。3戦目のSUGOに勝負を懸けて、ライバル2メーカー1戦に先駆けてニューエンジンを投入したが、そのSUGOは不運やアクシデントで7位が最高位。「この鈴鹿こそ」という陣営内の思いは強い。ホンダGTプロジェクトリーダーの松本雅彦氏も今回の意気込みを語る。

「今回はチャンスがあると思っています。速さというよりも、トラブルやアクシデントに巻き込まれない、きちんと完走できる信頼性をもったクルマと、あとはチームのマネジメントがすごく大きく影響するのが1000kmの戦い方だと思います。クルマはウエイトが軽いチームが多いので、それなりに速さはあると思っています。サーキット特性も悪くないですし、そろそろ、(トップに)来てくれないと困ります(苦笑)」
と、ホンダ陣営はこの鈴鹿を必勝態勢で挑む。


 ホンダ陣営ではRAYBRIG NSX CONCEPT-GT、ARTA NSX CONCEPT-GT、ドラゴ モデューロNSX CONCEPT-GT、Epson NSX CONCEPT-GTの4台のウエイトが軽い。まずは予選でQ2に進出し、しっかりと上位グリッドを獲得するのが最初のステップになる。

 戦略面で今回の1000kmが昨年までと違うのは、5回以上のピットストップが義務となっていること(以下、5回ピット義務)。これは今季の第2戦富士で起きたセーフティカー導入時のガス欠に対応したもののようだ。現在の規定ではセーフティカーが導入されると一度、ホームストレートに500クラスと300クラスを止めてから再スタートを行い、レース復帰まで5周程度の周回が必要になる場合がある。つまり、現在の規定ではチーム側はピットインまでに5周程度のキャパシティを残す必要が出てくるが、昨年のように4回ピットで毎スティント燃費ギリギリの戦略では、セーフティカー導入によるガス欠の可能性が高まるため、今回の5回ピット義務の措置が取られたようだ。

■5回ピット義務で微笑むレクサス陣営。GT-R一強状態は崩せるか

 もちろん、リスク承知で4回ピット戦略を選ぶのも戦略のひとつで、それこそがレース、という声があるのも事実ではあるが、今回はセーフティカーによる不公平を是正させるのを優先させたことになる。ただ、もちろん雨やアクシデントなどでイレギュラーな展開になった場合は、5回ピット義務は解除されることになるという。そのあたりは、GTAが臨機応変に対応することになる。

 また、今回の5回ピット義務でひっそりと微笑んでいるのが、レクサス陣営だとか。RC Fは燃費がライバル2メーカーに比べて良くないというのがパドックでの評判で、「ライバルとの燃費差がこの義務で解消される」という声を聞いた。5回ピット義務は戦略の幅が狭まり、ギャンブルがしづらくなるという点はあるものの、GT-Rの一強状態に『待った!』を掛けるきっかけになるかもしれない。

 レクサス陣営ではZENT CERUMO RC F、au TOM'S RC F、WedsSport ADVAN RC Fの3台が優勝候補。特にトムスとセルモは昨年、この1000kmでワン・ツーでフィニッシュを果たしており、今年もウエイト的にも充分、上位が狙えそうな気配だ。この2台のRC FがS Roadにどう絡むのか、大きな見どころとなる。

 一方、迎え撃つ形となる大本命Sロードも、懸念点がある。今年、飛ぶ鳥を落とす勢いのルーキー千代勝正が前回富士のクラッシュの影響でこの1000kmはエントリーのみとなり、実質欠場。その代役をGT500初参戦の高星明誠が務めることになった。優勝が狙える大きなチャンスをルーキー高星が仕留めることができるか。チームメイトで教師役でもある本山哲が高星への期待を語る。

「今回のようなチャンスで千代が走れなくて、可哀想。高星とのレースは始めてだけど、今はシミュレーターも発達しているし、千代も去年までGT300、F3を経験して、今年GT500に上がってきたばかりなのに、すぐにあれだけ走れている。今年の前半、千代にGT500の戦い方を教えてきて、また同じ作業をすることになるけど(苦笑)、高星にも伝えたい。今回はいろいろな条件を含めてチャンス。雨はちょっと不安要素だけど、クルマのベースとしては表彰台以上はいけるはずだと思っている」

 S Roadのキーパーソンとなる、ルーキーの高星。高星がGT500デビュー戦でどんな走りを披露し、大本命Sロードにホンダ、レクサスの両陣営の各チーム、各ドライバーがどんな意地を見せるのか。今週末は史上最強とも言われる台風10号が近づいているが、こちらの鈴鹿でも『負けられない』オーラが渦を巻いている。

[オートスポーツweb ]

最終更新:8/26(金) 20:17

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