ここから本文です

ヒヤリ・ハットを教材に 金沢中署、ドライブレコーダー設置呼び掛け

北國新聞社 8月26日(金)2時42分配信

 金沢中署は交通事故の抑止に向け、管内の運送業者や配送業者など約180社を対象にドライブレコーダーの設置を呼び掛ける取り組みを始める。重大な事故につながりかねない「ヒヤリ・ハット」の事例を集め、各事業所などで開く講習会で教材として活用する。事件が起きた際には、必要に応じて各事業所から映像提供の協力を求め、捜査にも役立てる。

 金沢中署によると、ドライブレコーダーは走行中の映像や速度、位置などの情報を記録し、運転者が慎重な運転を心掛けるなどの効果が見込まれる。同署は、自動車を5台以上保有しているなど、車を使う機会の多い業種を中心に設置を呼び掛ける。事業所に個別に設置を呼び掛けるのは県内12署で初めてという。

 26日に第1号として金沢環境サービス公社(金沢市御影町)に設置協力の依頼文を渡す。同社は昨年7月から、保有する車両の半数に当たる約40台にドライブレコーダーを取り付けた。同社によると、設置後は事故件数が1、2割減少したという。

 金沢中署によると、県内では24日時点で32件の交通死亡事故が発生しており、そのうち13件が前方不注意や確認不十分による単独事故だった。同署管内では昨年同期に比べて1件多い5件の死亡事故が発生しており、事故抑止の一助として事業所に協力を依頼する運びとなった。

 同社の古屋大(だい)事業部課長は「よりいっそう安全運転意識を根付かせ、今後もレコーダーの設置台数を増やしていきたい」と話した。金沢中署の遠藤英之交通官は「各事業所のドライバーにヒヤリ・ハットの事例を見てもらい、緊張感を持って運転してもらいたい」と力を込めた。

北國新聞社

最終更新:8月26日(金)2時42分

北國新聞社