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加賀れんこんの魅力、世界料理学会で発信 金沢の生産者

北國新聞社 8月26日(金)2時42分配信

 金沢市の河北潟干拓地で加賀野菜の一つ「加賀れんこん」を生産する川端崇文さん(38)=同市才田町=は、9月5、6日に北海道函館市で開かれる「第6回世界料理学会」に参加する。世界で活躍する気鋭の料理人に交じって生産者の立場から発表に加わり、糸が引くほど粘りの強い加賀れんこんの魅力を発信する。川端さんは「農業を通して、いろんな人とつながりたい」と交流に期待を込めた。

 同学会は、函館の料理人が中心となって2009年に立ち上げた。ジャンルや世代を超えて各国の料理人が集い、素材や最新技術、食文化について思いを語り合う場として1年半ごとに開催されている。6回目となる今回は、国外や全国各地から約40人の料理人が発表を予定している。

 川端さんは28歳で脱サラし、見よう見まねでレンコン作りを始めた。太陽の下や雨の中で、自然と一体となって働くのが性に合っていた。「自分の作ったものを、おいしいと言って食べてくれるのが何よりの喜び」と語り、農薬を使わず、土作りにこだわる。

 丹精したレンコンを無駄にしたくないと、出荷できない品はパウダーやチップに加工するなど、新たな取り組みに意欲的だ。料理人の知人も増え、今回も同市片町2丁目の「日本料理 銭屋」の高木慎一朗社長の誘いで、学会で初めて発表することになった。

 川端さんは高木社長と共に、加賀れんこんの粘りや栄養価などの特長や、料理人、生産者、それぞれのプロとしての誇りと信頼関係について思いを語る。

 今年も8月上旬から、加賀れんこんの収穫が始まった。胸まで泥水につかり、一本ずつ愛情を込めて掘り出す川端さんは「世界に通じるレンコンの魅力を示したい」と語った。

北國新聞社

最終更新:8月26日(金)2時42分

北國新聞社