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シンガポールの複数銀行、未格付け債販売でリベート-利益相反の疑い

Bloomberg 8月25日(木)20時20分配信

シンガポールの複数のプライベートバンクは、高リスク債券の販売で得た報酬について厳しい視線にさらされている。同国は過去最悪のデフォルト(債務不履行)増加に見舞われており、シンガポール通貨庁(MAS、中央銀行に相当)によれば業界団体が慣行を見直している。

ブルームバーグニュースが債券発行の幹事からの情報やアナリストがまとめた数字を分析したところによると、発行体企業は未格付け証券の販売に絡みインセンティブとして銀行に最大1%のリベートを支払っている。このリベートについては銀行の顧客に説明されない場合が多く、利益相反の懸念が浮上した。フィデリティ・インターナショナルはこの慣行の廃止を呼び掛けている。

シンガポールでは昨年11月以降、8億7500万シンガポール・ドル(約650億円)相当の債券がデフォルト。このうち少なくとも半分は、リベートを受け取っていたプライベートバンクによって販売されていた。

このデフォルトの波でシンガポール金融市場に対する信頼はさらに揺らいだ。低位株の急落やスイス系銀行の子会社とマネーロンダリング(資金洗浄)などの疑惑のあるマレーシア政府の投資会社1マレーシア・デベロップメント(1MDB)との緊密な関係、市場操作疑惑に絡む証券会社の捜査などで対応に追われる同国当局は、リベート問題でまた仕事が増えることになる。

MASは25日、リベートについての開示規則に明瞭化の余地があるとの考えを示した。MASは取材に対し、「情報開示の保証は顧客の最善の利益のために行動するというプライベートバンクの義務順守を強化する」と指摘。プライベートバンクは顧客との取引に関し「厳格な基準」に沿うことが求められ、そこには取引の条件や手数料、利益相反の情報開示が含まれると論じた。

ブルームバーグニュースの分析によると、シンガポールのプライべートバンクは2013年4月ー14年10月に発行されたトリコムセル・オケ、パシフィック・アンデス・リソーシズ・デベロップメント、スワイバー・ホールディングスの未格付け債の49%から92%引き受けた。3社はこれらの債券で昨年11月以降にデフォルトした。

原題:Bank Bonuses for Singapore Debt Sales Raise Conflict Concerns(抜粋)

Andrea Tan, David Yong

最終更新:8月25日(木)20時20分

Bloomberg

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