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ネットの神童、中学中退、性転換… 異色の経歴誇る唐鳳氏、入閣へ/台湾

中央社フォーカス台湾 8/27(土) 11:16配信

(台北 27日 中央社)インターネット起業家の唐鳳氏が史上最年少の35歳で行政院(内閣)政務委員(無任所大臣に相当)に就任することが25日、明らかになった。行政院の童振源報道官が発表した。唐氏は「インターネットの神童」「パソコンの天才」という名声を誇る一方で、中学中退や性転換経験など異色の経歴の持ち主。「公共の仕事に全力投球できるようになるのは幸運」と今後に意欲をみせている。

子供の頃、伝統的な教育体系に馴染めなかった唐氏は中学を中退。14歳から自習に切り替え、実務の仕事にも接するようになった。そして起業。理解ある両親のもと、11年前に性転換手術を受け、男性から女性になった。名前も「唐宗漢」から「唐鳳」に変更した。過去のインタビューで唐氏は、以前から自分は女性だとはっきり思っていたと話している。

これまで米アップルや電気製品メーカーのBenQなどで顧問を務めるなど手腕を振るってきた唐氏。近年は公益事業に身を投じ、情報透明化推進のソーシャルネットワーク「零時政府g0v.tw」のプラットフォーム構築に参加。2014~2015年には行政院が手掛ける仮想世界の法整備プロジェクトで顧問を務め、オンライン法規討論サイト「vTaiwan」の設置にも力を注いだ。

唐氏の就任は10月1日を予定。入閣後はデジタル経済政策と開かれた政府の推進を主に担当する。入閣が正式に発表になるとすぐに唐氏は記者からの質問を受け付けるサイトを公開。開かれた政府を実践する姿勢を行動で示した。

唐氏は25日、自身のフェイスブック上で、入閣後の自身への期待は「『公僕の中の公僕』になること」だと述べた。デジタル技術の運用を通じて行政組織の問題解決を補佐し、政府とシビックテクノロジー(テクノロジーを活用した、市民による課題解決)、公共ネットワークとの間の対話と協力関係の強化を進めていくという。さらに、自身の役割は特定の団体の利益のために動いたり、インターネット上で政令を広めたりするのではなく、一つの「パイプ」になることだと目標を掲げた。

唐氏を政務委員に任命した林全行政院長(首相)は同日、フェイスブック上で「就任は10月だが、唐氏に政務委員を任せられるのはうれしい」と期待を示した。

(戴雅真/編集:名切千絵)

最終更新:8/27(土) 11:16

中央社フォーカス台湾

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