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名前の書かれた“ゲームカセット”を持ち主の元へ…思い出を届けるwebサイト「名前入りカセット博物館」とは

インサイド 8月27日(土)12時0分配信

あなたは、ゲームカセットに名前を書いたことがありますか?

持ち物に名前を書く。それは、多くの方が幼少期に教わる習慣のひとつ。特に学校といった集団の場では、他の人のモノと区別するためには、自分の名前を書いておくのが必須とも言えます。

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そんな「名前を書く」という行為は、ファミコン黎明期にも見られ、ゲームカセットに自分の名前を記すユーザーが数多くいました。所有している証として書く人もいれば、誰かに貸す時の目印として書く場合もあり、また兄弟姉妹の持ち物と区別する目的というケースもあったことでしょう。カセットに名前を書く行為は、持ち主の数だけその理由があるのかもしれません。

しかし時間の流れに伴い、名前を書いたはずのカセットがいつの間にか手元から離れてしまうこともあります。いつの間にか無くしてしまったり、引っ越しの際に紛失したり、貸した友人と縁遠くなったり、他のゲームを買うために売ってしまったり……その別れにも、様々なドラマがあることと思います。

名前を書くほどの思い入れのあった、しかし今どこにあるのか分からないゲームカセット。そんな“迷子のゲームカセット”を収集・管理し、持ち主の元へ返すべく活動している非営利団体が運営しているwebサイト「名前入りカセット博物館」をご存じでしょうか。

アメリカのサンディエゴにあるゲームショップで、英語の名前が書かれたNESカセットを手にした時に「思い出のカセットをもう一度、持ち主の手に帰したい!」と決意した関純治さんが館長を務める「名前入りカセット博物館」では、登録されているカセットを検索可能。現在、800本ものカセットが登録されています。

検索条件は多岐に渡っており、ゲームタイトルはもちろん、「名前の有無」「住所の有無」「電話番号の有無」「シールの有無」「色」「メーカー」など、カセットに刻んだ“思い出”を元に絞り込むことができます。このサイトで自分のカセットが見つかったら、受け付けフォームか記載されているアドレスにて連絡を入れます。その後、質疑応答による持ち主確認を経て、3つの条件に同意した場合、カセットが返却されます。

■3つの条件
・カセットは手渡しでお戻しさせてください。
・カセットはあなたの思いの額で買い取ってください。
・カセットにまつわるお話をサイトに公開させてください。

カセットが戻ることで、持ち主の方は当時の記憶がより鮮明に蘇り、その話を「名前入りカセット博物館」が受け取り、webサイトを通じて“思い出”が広がる。かつてゲームカセットが様々な場所を転々としたように、次は“思い出”がネットを経て巡っていくのでしょう。

多くの方の思い出が眠っている「名前入りカセット博物館」。残念ながら、持ち主と巡り会えたカセットはまだいない模様です。でも、もしかしたら、あなたがその第一号になるかもしれませんよ。一度、訪れてみてはいかがでしょうか。

■名前入りカセット博物館
URL:http://bonusstage.net/famicassearch/

◆一部の名前入りカセットをご紹介

■『キン肉マン マッスルタッグマッチ』

書かれた名前は「さとうひとし」。右下に一度記したものの、薄くて消えやすいと思ったのか、改めて中央上部に明記。力強さが、所有権をしっかりと主張しているかの如くです。

■『ダウンボーイ』

書かれた名前は「タカハシヒデユキ」。空白の位置に記載されており、その性格が伺えるようです。左上の「61.1.31」は購入日でしょうか。

■『フォーメーションZ』

書かれた名前は「しんじ」。表側に名前を書く場合も、少なくありません。

■『ファザナドゥ』

書かれた名前は「ボンベルタ」。印象的な名前です。表裏の両方に記しており、こちらも主張の強さを感じます。

■『チャレンジャー』

書かれた名前は「かわかみ」(と思われます)。ただし、「小森」とも書かれていますが、そちらは横線が二本引かれています。持ち主が変わったのでしょうか。

■『スーパーチャイニーズ2』

書かれた名前は「青柳 のどか みゆき」。こちらは姉妹で共有していたのかもしれません。2人同時プレイができるソフトなので、一緒に楽しんだことでしょう。

■『ドラゴンクエストIV』

書かれた名前は「柳田佑也(28)」。()の中は年齢でしょうか。ちょっと珍しい例ですが、それだけに本人ならば特定しやすい要素と言えます。

■『アスレチックワールド』

書かれた名前は「こばやしあきひろ」。バースデイプレゼントとの明記もあり、誕生日にもらったのでしょう。表側の値札は、持ち主とはぐれた後にショップで売られていた価格なのでしょう。

■『ATTACK OF THE KILLER TOMATOES』

書かれた名前は「Betty」。海外版カセットも検索対象に含まれています。海外ユーザーの方も、このサイトをチェックして欲しいものです。

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画像提供:名前入りカセット博物館

(C) 2015 名前入りカセット博物館 All Rights Reserved.

最終更新:8月29日(月)11時47分

インサイド

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。